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2010年05月18日

ブルーバタフライ

イギリス南東部のドーバー海峡を見下ろす白い崖。その上には広い草原が続いています。

先日、ピクニックに行って、海の向こうに薄っすらと見えるフランスの対岸をながめながら、サンドイッチのお弁当を食べていると、小さな青い蝶々が飛んできました。

この「ブルーバタフライ」という蝶、色が青いから「ブルー」という、そのまんまの名前なんですが、羽を広げると、それはそれはきれいな青い色をしています。

ブルーバタフライでも、悔しいことに、わたしはまだ羽を広げているところを撮ったことがないのです。この写真では、胴のあたりがブルーになっていますが、羽を広げると、模様はあまりなくて、全体がそのブルーの色になっています。

それを見て、父ちゃんが、この蝶の面白い習性を話してくれました。それは、蝶とアリの不思議な共生の物語です。

ブルーバタフライは、赤アリの巣が密集している場所で、タイムのつぼみに卵を産みつけます。卵が孵化して幼虫になると、タイムの葉を食べて育ち、ある時期が来ると、自分の体から甘い液体、つまり、蜜を分泌するようになるのです。

すると、幼虫は自分からポトリと地面に落ち、アリがやってくるのを待ちます。やってきたアリたちは、触角で幼虫を触ると、蜜が出てくるので、「こりゃあ、いい」と、皆でブルーの幼虫をワッセワッセと自分たちの巣に運びます。

アリの巣では、ブルーの幼虫の蜜を食料にして子育てをします。それが終わると、こんどはブルーが、アリの卵や幼虫を食べて育ち、冬が来るとアリの巣の中で冬眠します。

冬眠から覚めると、やがてさなぎになり、成虫になります。するとアリは、成虫になったばかりのブルーをエスコートして巣から出し、餌のタイムのある場所まで案内してやるのです。

そして、ブルーが飛び立てるようになるまで、皆で囲んで外敵から守ってやります。

飛び立ったブルーは交尾の相手をみつけ、妊娠したメスはタイムに卵を産みつけ、孵った幼虫が蜜を出すようになると、アリが巣に運び、アリはその蜜を食べ、ブルーは成虫になるまでアリの家でお世話になる……。

という循環を永遠に繰り返し、ブルーとアリはお互いに助け合って、幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし。



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2010年03月19日

極楽鳥花

突然ですが、「極楽鳥花」という花、ご存知ですか? 本当はストレリチアという名前ですが、英語でも別名は bird of paradise (極楽鳥)です。

カナリア諸島のテネリフェ島から持ち帰った花が、わが家で開きました。そのあで姿、ぜひ見てやっておくんなさいまし!

花の姿が極楽鳥に似ているからとか、鳥の頭に似ているからとか、そういう理由だそうですが、花というよりは、なんだかオブジェみたいで、かなりインパクト強いです。

ストレリチアオレンジ色の花びら(?)の長さは、およそ10センチ。濃い紫色の、2本のツノのようなもの、これは何なんだ? なんとも不思議な姿をしています。

数年前、テネリフェ島からの帰り、空港の「テネリフェ特産品」の土産物屋で、ストレリチアの苗を見かけました。20cmぐらいの苗が、箱に入って売っていたのです。

あれえ? これって、イギリスの空港で、検疫検査受けるの? 面倒くさいなあと思いつつも、えいっ! と買ってしまいました。

そして、ヒースロー空港に着いて、ん? quarantine(検疫) のサインがどこにも見当たらない。

おなじ飛行機の乗客で、もっと大きな苗の鉢を手に持っていたおっちゃんも、わたしも、結局、何のお咎めも受けずに、空港を出ました。(空港の売店で売っているのは、検疫済みなのかもしれません)

さてさて、カナリアから持ち帰った苗を、わが家のコンサーヴァトリ(サンルーム)で、蝶よ花よと大事に育てました。でも、この極楽お嬢さま、花をつけるのに、4年もかかるんだと!(箱に、そう書いてあった)

アフリカ原産のお嬢さまのために、冬は、コンサーヴァトリにヒーターを入れて、暖房しました。でも、暖房したらしたで、今度は結露がひどくて、あわてて除湿機を買う始末。

そして、お嬢さまの成長に合わせて、鉢も買い替えました。
うんも〜、この金食い虫の極楽トンボちゃ〜ん!(涙)

ともあれ、温室でぬくぬくとお育ちあそばされた極楽お嬢さまは、お約束の4年後に、それはそれはみごとな花を、つけてくださいました。珍しい花なので、ちょいと自慢のひと鉢です。


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2010年02月05日

白い崖

きのうご紹介したタブロイド紙の記事は、おっちゃんがプロムナードから滑り落ちた話でしたが、プロムナードに滑落防止の柵とか、フェンスとか、ないんかい?

と思った方もいらっしゃるでしょう。じつは、ないんですわ、そういうモンが。あ、いや、人通りの多い場所はあるけど、できるだけ自然を残すということで、ない場所のほうが多いです。

プロムナードといっても、海岸の崖の上の草原では、芝生の小道だったりするし、思い切り駆け回れる広い場所なので、犬の散歩にはもってこい。

わたしたちの住んでいるイギリス南東部の海岸は、町づたいにず〜っと崖が続いているのです。ていうか、地形的に言うと、海があって、そこから垂直に陸地が立ち上がって、その上に町がある、って感じです。

で、その崖が、真っ白なチョーク砂岩。下の写真は、わたしの町の白い崖で、このあたりどこにでもある景色です。左に見える白い島は、もともと陸続きだったのが、海水の侵食によって切り離されたものです。
白い崖.jpg

この白い崖は、ケントの海岸線からずーっと、ドーバーを越えてイースト・サセックスのあたりまで続いているようですが、イーストボーンには、有名な「セブン・シスターズ」という白亜の絶壁があります。

その絶壁の高さが、150メートル! 崖の上の草原は、ウォーキングには最適だけど、下を見るとチビッてしまいそうな高さなのに、柵がない。

ま、そこんとこは自己責任で、ということなんでしょうねえ。ドーバーの絶壁にはよく行くのですが、そういえば、あそこも柵がないなあ。自然の景観を保つため、なかなかスリリングなウォークです。

面白いことに、ドーバー海峡をフェリーで渡ってフランスに近づくと、これと同じ、白い崖が見えてきます。対岸のカレーやブローニュもまた、チョーク砂岩の上に立つ町です。


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2009年08月06日

チョウチョウ

どうしちゃったんんでしょ、今年。
この夏、イギリス南西部(それとも、イギリス全体?)に、異変が起きているのです。

わが家の庭で、6,7月からず〜っと、こんな状態が続いています。イギリスで夏を過ごしたのは、18回ぐらいだけど、こんなの、初めて。どうやら今年は、チョウチョウが、例年になく異常繁殖したらしいのです。

朝起きて、二階の窓のカーテンを開けると、庭のバドリアの木のまわりを、ひらひらと飛んでいるモンシロチョウが、5〜6羽は見えます。でも、モンシロチョウは白いから、よく目立つからわかるのであって、そうじゃないチョウも入れると、もっといるはず。

そして、二階の窓から見えるのは、ひらひらと飛んでいるチョウだけで、花に止っているのは見えにくいのです。だから、花に止っているのも入れれば、もっといるはず。

うちの庭には、2本のバドリアがあるので、どちらの木の上も、白いチョウがひらひら。おとなりのチェリー家の庭にも、バドリアがあるので、そこにもひらひら。ななめ向かいの家の庭も、ひらひら、ひらひら。

この夏ずっと、毎朝、カーテンを開けるたびに、チョウの乱舞が目の前に広がるのです。でも、こんなの異常。

バドリアは、わたしは日本では見たことがなかったのですが、和名をフジウツギといいます。高さが3メートルくらいになる、どこにでも生える雑草みたいな潅木です。別名バタフライ・ブッシュと言われるように、チョウが大好きな花で、濃厚な甘い香りがします。

ピーコック右の写真は、わが家のバドリアに群れているチョウ3羽。バドリアは小さな花が集まって房のようになっているのですが、今年はチョウ人口(?)が多いために、一房に2羽、3羽と群れて蜜を吸っています。

手前の2羽が、「ピーコック(peacock)」で、くじゃくの羽のような目玉模様から来ているみたいです。その向こうに、アウトフォーカスで写っているのが、「ペインティッド・レディ(painted lady)」。

ペインティッド・レディに似たチョウは日本もいると思うけど、ピーコックは、わたしは日本では見たことないです。それにしても、こんな異常繁殖、どうして? 地球温暖化と関係あるのかなあ?

いや、別にいいんですけどね、害はないし。こんなにチョウの飛び交う庭にいると、なんだかパラダイスにいるみたいで素敵です。


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2009年07月22日

晴れ女

先週末、動き回ったせいで、月曜日は死んでました。動き回ったといっても、サーカスに連れて行ってもらったぐらいで、たいしたことしてないのに、体力ないなあ。ホント、情けないです。

そうそう、そのサーカスからの帰り、ふっふっふ、わたしのあっぱれ晴れ女ぶりを発揮するハプニングが、ありました。

わたしたち8人の一行は、レイキの先生のアランの車に3人、友人の車に5人が乗って、2台で走行していました。

前を走るアランの車は、おニュー(?)の中古のジャギュア(本場ではジャガーではなく、ジャギュアと発音します。そこんとこ、よろしく)。

このおっちゃん、運転となると、結構荒っぽくて、びゅんびゅん飛ばすし、コーナーなんてギュルン!と回るので、ひーっ! 

で、後ろからついてきたわたしたちは、ランドアバウト(ロータリー式交差点)で、おっちゃんのジャギュアを見失ってしまったのです。

ランドアバウトの出口は2ヶ所あって、どちらを通っても、帰り着くことができるんだけど、さて、どっちへ行ったんだろ?

おそらく、おっちゃんは西側の道に出たはず。でも、ナビゲートしていたわたしは、なぜか咄嗟に、南側の出口を選んだのです。

アランの家にたどり着くと、ジャギュアはすでに停まっていたけど、あら〜ん、車がずぶ濡れ。え〜、雨って降ったっけ?

西側の道を走った彼らは、もんのすごい、夕立のような激しい雨に遭ったんだそうな。

やーい、雨に遭ったんだぁ。ひゃっはっは、南側の道を通ったわたしたちは、雨なんて、ぜ〜んぜんよォ。

西と南の道路は、2kmぐらいしか離れていないと思うんだけど、イギリスの天気って、すっごい局地的で驚くことがあります。これを、英語で patchy (まばらな)と形容します。

ほうらね、どうだいっ!
南コースをチョイスした、わたしの晴れ女ぶりは!
と、自慢するする。うん、だ〜れも褒めてくれなかったけど。


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2009年07月11日

不思議な葉

わが家の庭の片隅で、こんなもの、めっけ〜!
さて、なんでしょ、これ。

バラの葉バラの葉っぱなんですが、あちこちに、丸〜い穴があいている。でも、いくつかあるバラの株のうちの、1本だけ、穴があいている。

穴は、ほぼ正確な円形で、直径が1cmぐらい。まるで、穴あけパンチでスポンと抜いたようなあざやかさ。

いったい、だぁ〜れ? こんなイタズラしたのは? うちには子供もいないし、こんなことする人は誰もいない。じゃあ、何だろう。

虫? 虫のしわざにしてはあまりにも不自然なです。でも、犯人は虫以外には考えられません。

容疑者として浮かんだのは、アリです。切り取った葉の小片を、旗のように掲げて、せっせと巣に運ぶアリを、動物園で見たような……。

あれは、アフリカかどこかのアリだったけど、ひょっとして、それに近い種類がイギリスにいるのかも。

わたしは、このテクニシャンの犯人に会いたくて、ずっとチャンスを狙っていました。そしてついに、その姿を、現行犯で捕らえたのです!

それはアリではなくて、ハチでした。全体が黒くて、体長は1cmぐらい、特に目立つ特徴もない普通のハチ。鋭いアゴで葉を丸く切っていく、そのスピードは意外と早い。

そして、切り取った葉を、6本の足でつかんで、飛んで行くのです。なんだか、ミニチュアの凧にハチが乗っているような感じ。

図鑑で調べてみると、このハチの名は、リーフカッター・ビー(葉切りバチ)。巣の材料として、バラの葉を好み、しかも1本のバラに執着する。切り取った円形の葉を集めて、木の穴などに、葉巻のような形の縦長の巣を作る。

と、ありますが、なぜあんなコンパスで描いたような円形に切り取るのでしょう。適当な形でよさそうなものなのに。

あの小さな体に、幾何学模様を噛み切るプログラムがインプットされているなんて、自然は本当に不思議です。


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2009年05月09日

菜の花

今、イギリスの田園では、きのうご紹介したブルーベルとともに、菜の花が真っ盛りです。

rapefield.jpgイングランドには、ほとんど山がないので、耕地がとてつもなく広いのです。カンタベリーの郊外をドライブしていたら、こんな風景に出会いました(右の写真)。

遥かむこうの丘の上から、こちらの道路脇の農家の庭先まで、まるで、濃厚なカナリア色のインクを流し込んだよう。

その間にある木立も家も、みーんな、とろんとした黄色い海に埋まっています。面積にして、いったいどれだけあるのでしょうか、見当もつきません。

レイプフィールド(菜の花畑)が、ずっと丘の上まで続いていて、その上に村の民家が見えます(小さくてちょっとわかりにくいけど)。ドライブしていると、車の中にまで、ムンと、菜の花の匂いがただよってきます。

ちなみに、菜の花は英語でレイプ(rape)で、あのレイプとおなじ発音、おなじスペリングなので、気をつけてくださ〜い。

ところで、きょうはお知らせがあります。
来週から1週間ばかり、イタリアに行くので、勝手ながら、来週のメルマガをお休みさせていただきます。

今回は、へっへっへ、宿泊料が無料! という、おいしい旅です。
なぜ無料なのか? それは去年のクリスマスに天から降ってきたプレゼント!
詳しいいきさつは、こちらから。

http://english-life-blog.seesaa.net/article/111763395.html


今回滞在することになった、親戚のロザリンドおばさんのセカンドハウスは、ローマから北西に約50kmほどの、タルキニアにあります。

タルキニアって、聞いたことありますか?
この町に、紀元前9〜前1世紀頃のエトルリア人の墳墓があって、世界遺産に登録されているのです。(ぜんぜん知らんかったけど)

さてさて、どんな旅になりますことやら。
みやげ話を、楽しみに待っていてくださいね。



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2009年05月08日

ブルーベル

イギリスでは、日本のゴールデンウィークのようなお休みはありませんが、先週末が、土、日、月と3連休でした。

この休みに、今、真っ盛りのブルーベルを見に行ってきました。毎年、この時期になると、父ちゃんとわたしはブルーベルのお花見に出かけます。

bluebell-01.jpgブルーベルって、ご存知でしょうか? 右の写真が、その花です。野生のヒヤシンスで、青紫のつりがね型の花をつけます。栽培種のヒヤシンスのように花が密集していなくて、まばらです。

この花、お日様が嫌いなようで、林や森の中でひっそりと咲くのです。郊外の田園をドライブしていると、森の中の地面に、青紫の霞がたなびいているように見えるので、遠くからでも、「あ、今年もブルーベルの季節がやって来た」と、わかるのです。

背丈の低い花が群生していれば、「まるで青紫のカーペットを敷き詰めたような」と表現するところですが、ブルーベルは背丈は30〜40cmで、花は地面から20cmぐらいのところからついています。

だから、遠くから全体を見たときに、青紫の色が地表からふわりと浮き上がって、霞のように見えるのです。

bluebell-02.jpg右の写真は、ナショナルトラスト所有の、エメッツガーデン( Emmetts Garden ) の林です。ケント州にあるのですが、ロンドンから近いです。この庭園は、ローズガーデンを除くと、花壇がなくて、自然を取り入れた風景式庭園です。今、木蓮と、シャクナゲが真っ盛りでした。

このエメッツガーデンの近くに、おなじくナショナルトラスト所有の、チャートウェルがあります。ここは、かのウィンストン・チャーチルが住んだ大邸宅で、一般公開されています。

赤レンガの屋敷もさることながら、敷地内には、旧厩舎、黒鳥のいる湖、広大な芝生の庭、そして馬を放し飼いにする牧草地、etc, etc……

こういったイギリス貴族の大邸宅を訪れるたびに、スペースの基準が、山国の日本とは違うなあと、思い知らされます。



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2009年02月06日

雪 


先週末から2日にかけて、ロンドンでは18年ぶりの大雪だったそうで。積雪量は15〜20cmなので、まあ、日本の雪国に比べれば、ぜんぜん、どってことないんですが。

それでも、交通はマヒするし、学校は休みになるし。
おいおい、それくらいの雪で、そんなにパニクってどうするよ。って、イングランド北部の人も言ってたけど。

ニュースの映像では、ロンドンの公園に、大人も子供もくり出して、ソリやスノーボードですべったり、雪だるま作ったりして大はしゃぎ。ロンドンの雪って、そんなに珍しかったっけ?

わたしの住む南東部では、3〜4cm積もったかな。すぐに、雪は消えてしまいましたが、今日あたりから、また寒波がやって来るそうな。

でもね、でもね、耳を澄ますと、ほら、もう、春の足音が。
かすかな足音が、聞こえてくるのです。

雪の下から現れたのは、可愛らしいスノードロップ。
わが家の裏庭で、小さな小さな、白いつぼみをつけています。

スノードロップ ―― 雪のしずく。
なんてステキな名前なんでしょ。

今、イギリスの冬空がどんなに暗くても、必ず春はやってくるよ、もうすぐやってくるよ。
そんなメッセージを、真っ先に届けてくれる野の花です。

わたしは、この花が大好きで、これが咲くと、毎年、群生しているスポットに、お花見に行きます。
そのときは、写真撮って来て、アップしますね〜。

スノードロップが咲くと、次はクロッカス。それから、水仙の順で咲いていきます。あ、イギリスの水仙は、黄色くて大きいラッパ水仙です。

このラッパ水仙が、イギリスの春の象徴です。この花をわたしたちは、どんなに待ちこがれていることか。

♪は〜るよ来い、は〜やく来い♪



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2008年11月14日

矢車草

英語メルマガの読者さんから、こんな質問をいただきました。

「矢車草(矢車菊)を、英語でcornflower と言いますが、なぜ「トウモロコシの花」なのか、調べてみたけどよくわからないので、教えてください。たまには、こんな質問もいいでしょ?」

あのですねえ、こーゆーのはですねえ、ネットで調べまくれば、出てくるンちゃいまっか? あんさん、まだ調べ「まくり」方が、足らんのとちゃいまっか?

と思いましたが、「たまには、こんな質問もいいでしょ?」がおちゃめだったので、即オッケイです。( ← おちゃめなセリフに弱いわたし)

じつは、わたしも、ちょっと気になっていたことがあって、ちょうどいい機会なので、調べてみました。

「気になっていたこと」というのは、corn の解釈が違うんじゃないか、ということです。

日本のサイトを検索すると、「トウモロコシ畑に咲くから、コーンフラワーという」と解説してあるサイトが、結構あるのです。

え? トウモロコシ畑に矢車草が咲く? 
そんなの、聞いたこともないし、見たこともないけど……?

で、まぎらわしいんですけど、英語のcornには、「トウモロコシ」の他に、「麦、穀物」の意味があるのです。

主にイギリス英語では、「麦、穀物」で、アメリカ英語では「トウモロコシ」。だから、イギリスでは、コーンフラワーは、麦畑に咲く花。

もともと、矢車草は、ヨーロッパなどに自生する、雑草なので、草原とか麦畑とかに、勝手に生えるのだそうな。

わたしは畑に咲いている矢車草を、イギリスで見たことがあるんですけど、うーん、あれが麦畑だったのかどうか、はっきりと覚えてないのです。でも、トウモロコシ畑じゃなかったことは、確かです。

トウモロコシは背丈が高いので、日陰になって、こういうタイプの雑草は生えないんじゃないかな?

畑に咲く雑草といえば、代表的なのが、真っ赤なひなげしです。よく、道端や麦畑に咲いているのを見かけます。菜の花畑にも咲いています。

雑草が鮮やかできれいな色をしているので、いろんな色の雑草の花が咲くヨーロッパの夏の田園は、とても素敵です。



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2008年10月18日

紅葉

ゆうべ、テレビのニュースで言ってたんですって。
イーストサセックスにある、シェフィールド・パーク・ガーデン
(Sheffield Park Garden)の紅葉が、きれいだって。shefield-02.jpg

今年は気候の関係で、紅葉がことのほかきれいなんだそうです。それを聞いて、外出するのが大好きなうちのワンコオヤジは、そわそわ、そわそわ……。

幸いに、お天気もよかったので、きょう、行ってきました、そのガーデンに。わが家から車で1時間ちょいの距離です。

日本と違って、イギリスでは山で自然の紅葉を見ることは、あまりないと思います。

というか、そもそも、イングランドは山がほとんどないですから。北部の湖水地方あたりまで行かないと、山らしい山がなくて、わたしの住んでいる南部では、360度見回しても、まったいら。

だから、自然の山の紅葉じゃなくて、庭園に葉の赤くなる木が植えられて
いて、それを見ることになります。

シェフィールド・パーク・ガーデンは、環境保護団体ナショナルトラストの
所有で、わたしたちはその会員なので、何度も行ったことがあるのですが、
ひゃあ、混んでた!

さすがに、テレビの影響は大きい。このガーデンで、入場券の窓口の前に
行列ができるなんて、前代未聞のことですぞ。

デジカメじゃなくて、肩から一眼レフのカメラをぶらさげた、アマチュアカメラマンが
い〜っぱい!

それだけ、紅葉が珍しいってことかもしれません。ただ、やはり日本の紅葉とは
ちょっと違って……いやいや、ケチをつけるよりは、これはこれで楽しみましょう。
shefield-03.jpg
右の写真、湖の向こうに見えるのは、1538年にトマス・ハワード公がヘンリー8世を接待したという、由緒ある貴族の城館です。(といっても、写真ではわかりにくくて申し訳ないっす!)

18世紀になって、庭はケイパビリティ・ブラウンという有名な造園家によって、この広大な敷地に、4つの湖が造られました。

ランスケープガーデン(風景式庭園)と呼ばれる、典型的なイギリス式庭園です。植木を刈り込んで幾何学模様を造る、人工的なフランス式庭園と違って、自然の風景を取り入れるのが、イギリス式庭園の特徴です。



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2008年08月31日

渡り鳥

日本の残暑は、いかがでしょうか?
こちらはもう、すっかり秋です。

20度ぐらいの気温もさることながら、郊外をドライブすると、景色がもう
秋なのです。

なだらかな丘陵に、広い広い麦畑がず〜っと続いていて、その向こうにポツンと建つ
レンガ造りの農家。家のまわりにはポプラの木がいくつか……。

そう、まるで葉祥明の絵のような風景が、ここには実際にあるのです。
で、8月は麦の収穫期なんです。

だから、いちめんの麦畑が、刈り取りが終わって白茶けた色をしています。
それは、ちょうど日本のお米の収穫期に似た色なので、よけいに秋を連想して
しまうのです。

そんな田園風景を楽しみながらドライブしていたら、父ちゃんがいいました。
「ああ、旅支度をしているよ」

指差す方を見ると、電線にずらりと鳥が止まっている。
(電線といっても、イギリスでは電線は地中に埋まっているので、正確には
電話線です)

「あれはツバメだよ。ああやって集まって、群れを作って、これから南アフリカまで
飛んで行くんだ」

ヨーロッパのツバメの越冬地は、サハラの南、中東、インドあたりだそうです。
ところが、イギリスのツバメは、6週間かけて、はるばる南アフリカまで飛んで行くのです。

だから、今、ミーティングの真っ最中。
なにしろ、旅程10,000 kmという大旅行ですから。

先発隊は、その春に孵った若いツバメを連れて旅立ちます。
イギリスを発って、フランスからピレネー山脈を縦断して、スペインの東に出て、
モロッコに入ります。

そして、サハラ砂漠、コンゴの熱帯雨林を超えて、南アフリカ共和国やナミビアに
到達するのです。

一日の飛行距離は320 kmくらい。昼間飛んで、夜は葦の生い茂る湿原で泊まる
のですが、これが、ちゃんと、決まった宿場があって、いつもそこで泊まるのだそうです。

一番大変なのは、なんたって砂漠越え。その前に、スタミナ補給のために脂肪を蓄え
ます。それでも、疲労、飢餓、嵐に遭ったりで、多くのツバメが死んでしまうのです。

父ちゃんはRSPB(王立鳥類保護協会)の会員ですから、鳥には詳しくて、
そんな話を聞かせてくれるのですが。でもねえ、不思議……。

ヨーロッパのツバメの越冬地が、サハラの南、中東、インドあたりなら、
そんな命がけで南アフリカまで行かなくても、モロッコあたりで手を打ったら、どうよ?
あのあたりだって、十分に暖かいでしょうに。

「どうしてイギリスのツバメは、わざわざ南アフリカまで行くんだろ?」
すると、父ちゃんが言いました。

「そりゃ、南アフリカはイギリス連邦の国だもの。ビザがいらないからさ」



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