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2010年10月22日

不思議なキモノ

前回、撮影でロンドン滞在中のジョニー・デップが、日本食チェーン店「WAGAMAMA(ワガママ)」から麺類の出前を頼んでいるというお話をしたら、読者さんからこんなメッセージが届きました。

               ◇    ◇    ◇

「ワガママ」、同感です。おいしくないし、まがい物だし。やはり、イギリス人の友人が和食と信じきっているのが悲しいです。

今は無くなりましたが、20年くらい前は「ミツキク」という日本の着物などが売っているチェーン店がありましたよね。イギリス人がイメージする着物が売っているお店です。

「着物は高いから、買えないんだ」と言ったとき、イギリス人に「買ってあげるよ」と言われて、ミツキクに連れて行かれた事を思い出します。

チャイナ服と着物が混ざったような、あり得ない代物で、KIMONOと書かれて5〜10ポンドくらいで売っていたような気がします。悲しみと怒りが、混ざったような気持ちでした。

はじめてワガママがオープンしたとき、ミツキクの思い出がよみがえりました。

               ◇    ◇    ◇

そうなんです。イギリス人には、日本、韓国、中国の区別が、どうもつかないようで、「どないやねん!」て思うことは、多々あります。

たとえば、テレビ番組で日本の料理を紹介するとき、BGMは「京劇かい!」とツッコミたくなるような音楽だったりネ。

イギリスのオペレッタに、「ミカド (The Mikado)」という、日本を舞台にした作品があるのですが、これをカンタベリーで観たときは、面白かったです。

髪型は、楊貴妃のようでもあり、篤姫のようでもあり。そして衣装は、先ほどの「ミツキク」のKIMONOを豪華絢爛にした感じ。

帯なんか、「どう結べばいいのかわからん」的ヤケクソ結び、さらに、「ええい、長すぎて余ったけど適当に垂らしとけ」的だらりの帯で、なかなかポップな着物姿でありました。

でもやっぱり、人のこと言えない。日本人だって、たとえばイギリスとフランスとの違いって、そんなにわかってないんじゃない?

建物や家具を見て、イギリスかフランスかを大体識別できるようになったのは、わたしがイギリスで暮らすようになって、何年も経ってからのことです。

それまでは、わたしのオムツ、ちゃう、オツムの中では、イギリスのジョージアンも、フランスのアンピールも、「ヨーロッパ風」というカテゴリの中で、いっしょくたになってましたから。


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2010年03月18日

与那国島

きのうお話した、わが家の近くのミニ空港、そんなに近ければ、さぞかし騒音が、とお思いかもしれません。

ところが、騒音公害はいっさいありません。ラッキーなことに、航行ルートがびみょ〜にズレているらしくて、このあたりは、飛行機の姿を見ることも、めったにないのです。

まあ、もっとも、稼動しているのかどうかも、よ〜わからん、ぽよよ〜んとした眠たい空港だし、貨物オンリーだし。

さて、読者さんから届いた、ぽよよん飛行機の、のどかなお話をひとつ。
                ◇    ◇    ◇

26年前に、沖縄の与那国島へ行ったときのことです。石垣島の空港から、セスナ機(11人乗り、うち2人は乗務員)に乗りました。

セスナに9人の乗客が乗り込んで、離陸すると、私の隣にスッチーが座って、マイクで(いらんのとちゃう?)ご挨拶。

うちわ、冷たいおしぼりが配られ、機内にはハエが1匹。それからスッチーは、お仕事を中断して、私としゃべってました。結構揺れましたが、なんともぽよよんな飛行機でした。

降りてまた、びっくり!そこは、ただただ、だだっぴろ〜い草原でした。(今でも、草ぼうぼうの残像が……)

その草原に、「扉の枠だけ?」みたいな門があって、そこには「ようこそ与那国へ!」と、熱烈歓迎のご挨拶が。

その門を通って、田舎の駅舎風の空港を抜けて、外へ出ました。
もう、とっくに外ですが……(笑)

乗客9人のうち、私たち夫婦以外の7人は地元の方だったと記憶してます。皆さん、石垣へ買出しでした。

着くなり「ここをどこで知った?」と聞かれ、「こんな時間(昼間)には家にいるもんだ!死んじゃうよ(笑)」といわれました。島はしーんとしていて、開けっぱなしの家をそーっと覗くと、皆さんシエスタ中でした。

当時の与那国島は、旅行会社の社員にも、まだあまり知られていませんでした。今では「ドクターコトー」で有名ですけどね。

ちなみに、そこへ行った理由は、時任三郎の映画「海燕ジョーの奇跡」の影響です。(^○^)

今は、空港も新しくなって、たくさんホテルもできて、ビックリです。私らが行った時は、たしか民宿が2軒。残念なことに、もう一軒のほうに映画出演者&クルーが泊まったのよ!

私たちは、テトラポットを取り付けてる工事の方たちと一緒でした。ご飯も一緒。でも、それもおもしろかったです。それから10数年、年賀状を交換していました。

ああ、なんだか、また行きたくなったなあ……。


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2010年03月10日

阪神・淡路大震災

また地震がありましたね、こんどはトルコで。こうも続けて、あちこちで激震があると、おい、地球、大丈夫か? と心配になってきますが。

先日、日本にいる友人が、テレビ番組を録画したDVDを数枚送ってくれて、その中に、このドキュメンタリードラマがありました。

「神戸新聞の7日間 〜命と向き合った被災記者たちの闘い〜」

阪神・淡路大震災で、神戸新聞を発行できなくなり、京都新聞のコンピュータを借りて被災者に情報を届けた、感動のドラマです。

わたしは神戸には何度か行ったことがあるし、神戸新聞の旧社屋も知っているし、京都では京都新聞をとっていたし。だもんで、もう、このドラマを見ながら、うるうるでした。

そして、タイムリーなことに、被災した読者さんから、15年前を振り返ったメッセージが届きました。

「命があっただけで感謝、もう家も何もいらない。傾いた家の倒れた家具の下から、娘をタンコブひとつで掘り出したときには、私もそう思いました。でも、大変なことは、後からやってきたのです……」

このSさんの体験談を、あのドラマの中の惨状と重ね合わせながら、読みました。ドラマには出てきませんが、やはり略奪があったそうで、Sさんの身内の方も、倒壊した家から避難している間に、貴重品を盗まれました。

それでも、ロサンジェルスの地震と比べて、神戸では被災後のPTSD(心的外傷後ストレス障害)が、驚くほど少なかったそうです。

日本人は、共同体としてショックを受け止め、「自分ひとりではない、みんな辛いんだから」という思いが、支えになったようです。

そんな素晴らしい日本人だけれど、そして、いつも言われることだけれど、「前例がない」ために、後手、後手に回るお役所仕事。

「海外から、埋まっている人を救助する犬などが派遣されても、検疫で延々と足止めされたり、ヘリが禁止区域だからと着陸できなかったり、まどろっこしいことがたくさんありました」

あれから15年。奇跡の復興を果たした被災地ですが、ここに至るまでのご苦労は、さぞかし大変なものだったろうと、拝察いたします。


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2009年12月24日

宗教

きょうは、クリスマスイブ。
イギリスのクリスマスは、日本のお正月といっしょなので、遠く離れている子供たちが、帰省します。

そして、子供や孫とともに、一家そろってクリスマスを迎えるのが、習慣です。だから、23日ごろから、イギリスの高速道路は帰省ラッシュで混み合います。

さて、そんなイギリスとくらべて、日本のクリスマスはもっとお気楽です。こんな話を聞きました。

お笑い芸人の今田耕司の実家は、お寺です。住職であるお父さんは、クリスマスが大好き。本堂には、大きなツリーがあって、毎年友達呼んで大パーティーをやったそうな。

お笑い芸人の狩野英孝の家は、神社です。神主であるお父さんは、クリスマスが大好き。お宮の鳥居には、イルミネーションがチッカチカ!

カトリックの教会を建てると、神主さんを呼んで、地鎮祭をしてもらう日本人の宗教観、西洋人は理解に苦しむところでしょう。

斉藤一人さんの「普通はつらいよ」というCDに、こんな話があります。日本の神様って、宗教戦争をしたことがない。インドから仏教が、中国から儒教が、そしてヨーロッパからキリスト教が入ってきました。

日本にはもともと、神道という宗教があります。たいがいの国では、よそから新しい宗教が入ってくると、もめたおして、殺し合いをするもんです。

なぜ日本の神様はよその神様とケンカしないのか、ってえと、日本の神様は「やおよろずの神」といいます。「やおよろず」とは、漢字で書けば「八百万」。

インドからお釈迦様というのが来ましたよ、というときに、今でも八百万いるんだから、あと一人ぐらい、ま、いっか。

ヨーロッパからキリストさんが来ましたよ、というときも、八百万いるんだもの、もう一人ぐらい、ま、いっか。

そうやって、ぜ〜んぶ受け入れちゃった、という話で、一人さんは笑わせていましたが、日本人は、「ま、ええがな、ええがな」と、懐が広いねえ。

日本っていいねえ。
平和が一番です。ずずずず〜(渋茶をすする音)。


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2009年11月13日

外国人が見た日本 (2)

きのう、YouTubeで「外国人が見た日本」のお話をしましたが、あのあと、ついでに 「外国人が見た日本 忘れ物が届く国」 を見たのです。

日本では、電車の中で、忘れ物をしても、それがちゃんと戻ってくる。それがすごい! 信じられない! という外人さんたちのお話です。

日本人にとっては、普通です、みたいなそういうことが、どれだけすごいことか、外国で暮らすと、よぉーーーーくわかります。骨身に染みて、わかります。しみじみと、わかります。(もうええ、てか?)

だから、海外在住すると、ほとんどの日本人がナショナリストになって、日本大好き!!! になっちゃうんですよ。いや、ホントに。

わたしが昔、京都から大阪に通勤していたころ、阪急の梅田駅で、しかも夕方の通勤ラッシュ真っ盛りで、財布を落としたんです。

あんなラッシュのなかで出てくるわけないやん、と、その時点であきらめたんですが、まあ、ダメモトで、一応、近くの曽根崎警察へ遺失物の届けを出しに行きました。

そしたら! なんと、なんと! 
わたしより先に、財布が届いてた!!!

だって、梅田の駅でハッとして、落としたと気がついて、それから梅田にある曽根崎警察へ行くのに、そんなに時間はかからなかったはず。だから、すでに届いていたなんて、ホントに、ホントに信じられなくて。

拾った人は、速攻で警察に届けてくれたんだよね、ううう……(感涙)。届けてくれた人、男性でしたが、もちろん、謝礼のお金を添えて、礼状を送りました。

ひたすら感激して、この話を友人にしたら、
「そやねん、わたしもそやねん。梅田で、あのすごいラッシュのときに、財布落として、もうアカ〜ンと思ったけど、出てきてん」と、おなじような体験を。

ああ、これが日本という国なのよ〜。
ロンドンで、あたしゃ2度も財布盗られたんだもんね。
日本とは、えらい違いだわいっ!

(注・もちろん、日本で忘れ物が100%出てきて、イギリスでは100%出てこない、ということではありませんので、念のため)


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2009年11月12日

外国人が見た日本 (1)

最近、日本では、な〜んか、凶悪な殺人事件が続いてる……。結婚詐欺女に関連する不審死とか、島根の女子大生バラバラ事件とか。

ニュースを見るたびに、気持ちがダウンする今日このごろですが、ロンドンに住む日本人の友達からのメールで、チョイ救われた!

それは、「日本っていい国なのよ!」のメッセージとともに届いた YouTubeの動画であります。

「外国人が見た日本」というその動画で、数人の外国人が、日本の素晴らしさをいろいろと話しています。

うんだ、うんだ、日本はええぞ〜! 温泉旅館、ええなあ!
あーっ、オラッチも温泉に入りてえ! うー、長野の猿がうらやましい〜!

などと一人ごとを言いながら見ていて、一番印象的だったのは、チップのお話。外国と違って、日本には、チップの習慣がありません。

ある外国人が、喫茶店で、チップのつもりでテーブルに100円を残して出て行きました。

あら、大変! あの人、お金、忘れて行っちゃった!
喫茶店のお姉さんは、セミロングの髪を後ろでひとつに束ねてて、紺のカーディガンとか着てて、サンダル履いたままで駅前商店街を走って行きました。

うん、本当は、セミロングのひっつめ髪も、紺のカーディガンも違うかもしれないけど、いいのっ、きっとそうなんだからっ。イメージは「寅さん」の妹のさくら(倍賞千恵子)でお願いします。

で、駅に着いてハアハア、キョロキョロしてると、あっ、外人さんが改札を通ってホームに出て行くぅ〜! あわててポッケから自分のお財布出して、120円の入場券買って……。

そりゃ、外人さん、ぶったまげますよ。だって、100円返すのに、120円の自腹切るって、どうよ。西洋人には逆立ちしても理解できないコンセプト。

もう、こんな話を聞いただけで、「ああ、日本人!」って、じわ〜んとなっちゃう。わかる、わかる、そのさくら姉さんの気持ち。

でも、こんなことするの、ホント、世界でもきっと日本人だけ。
ただ、この話には、「昔」という言葉が入っていたけど、今なら、
あ、外人だからチップを置いていったんだ、あっりがとさん!
でしょうねえ、きっと。


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2009年08月28日

望郷

「僕ァ、死ぬときは、畳の上で死にたいです」
と、彼はキッパリと言いました。ロンドンで暮らす、コーディネーター兼カメラマンの日本人男性(30代後半)でした。

なんや、ヤクザみたいなこと言う奴っちゃなあ……。
と、そのとき(10年くらい前)は思ったのですが、今のわたしには、彼の気持ちが、よ〜くわかります。

わたしたち在留邦人が集まると、老後をこちらで過ごすか、それとも日本に帰国するかが、よく話題になります。

そんなとき、「帰りたくても、帰る場所がない」という言葉をよく耳にします。実家の両親が亡くなっていれば、あるいは長男にお嫁さんが来ていれば、もう帰れない、と。

人それぞれ、様々な事情があります。でも、海外で暮らして、これまで気づかなかった日本の素晴らしさを知ると、望郷の念が強くなってしまうのが人情でしょう。

わたしも、最終的には日本で暮らしたいなあ、と思うようになりました。え? これってオババになってきた証拠?(ほっといてちょーだい)

前回のこのコーナーで、チラッとお話した、NPO「緑と水の連絡会議」は、わたしの故郷の町にある環境保護団体です。

地味〜ぃな団体ですが、去年、朝日新聞社の第9回「明日への環境賞」を受賞しました。そして今年は、環境大臣賞受賞。これは、地域のための、本当に地道な、地に足のついた実践的活動が評価されたからです。

今はわずかな寄付をするぐらいのことしかできませんが、日本に帰ったら、森林を守るための活動に参加するのを、楽しみにしています。

ただ、あんまり先になると、ヨイヨイの婆さんになって、草刈りや清掃作業などの肉体労働ができるのか? 邪魔になるだけ? と、ちょっと心配な今日このごろ。


「緑と水の連絡会議」 http://www.iwami.or.jp/ohgreen/
「緑と水の連絡会議」ブログ http://blog.canpan.info/ohgreen


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2009年04月30日

改善

日本は、ゴールデンウィークが始まりましたね。
人生、遊ぶことも大切。この休暇を、うんと楽しんでくださいね。

さて、先週のこのコーナーで、わたしは、日本製品について、ほめちぎりました。それについて、イギリスに在住の読者さんから、こんなメールをいただきました。


                ◇    ◇    ◇


日本の製品は、どんどん使いやすいように改善されていくという事に、大いに納得です。

私はイギリスに来て、日常的に使われている日本語にいくつか出会いましたが、「Kaizen」(改善)には、感動しました。だって、イギリスに本当に必要なものなんだもの。

最初は、夫(イギリス人)から「MBAのコースを取った時に、教授から教えてもらった言葉」と聞かされました。

そして、わたしが就職したリタイアメントビレッジでは、質の向上の為のシステムの名前として、「Kaizen」が使われていました。

KAIZENの真の意味を理解して、ハード・ソフト両面でどんどん向上を見せていただきたい。

そうすれば、私達日本人は、とってもハッピーになれます♪
でも、あまり期待は出来ないかなぁ。


                ◇    ◇    ◇


「あまり期待は出来ないかなぁ」という嘆き、うん、わかります。とーってもよく、わかります。

だって、イギリスでは、一旦開発したら、そこにあぐらをかいて、安心しちゃって、それをさらに良くしよう、という思考があんまりないみたいな……?  

でも、日本は改良、改善していく。イギリスは世界に先駆けて、産業革命を起こし、蒸気機関を発明し、鉄道の歴史が始まりました。

日本は、明治維新後にそれを導入して以来、鉄道敷設、そして機関車の開発をすすめ、今や世界に誇る技術を保持するようになりました。

そして、今年、イギリスでは、日本の新幹線の技術を導入することが決まりました。なんだか皮肉な、時代の変遷です。


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2009年04月24日

100円ショップ


わたしは今、胸に炎症があって、毎日、ガーゼを交換しているのですが、イギリスの薬局で売っているガーゼ、これが、トホホなことに、てーんで使い物にならんのですわ。

うまく説明できないけど、繊維が、木綿じゃなくて品質の悪い麻みたいな感じで、ゴワゴワして、なんか変。

それで、しょうがないから、日本の姉に電話をすると、
「100円のでもよければ、今、家にあるからすぐに送るよ」と言うので、「うん、うん、何でもいいよ」と送ってもらいました。

100円ショップのガーゼだけど、いよっ! さすがは世界に誇る MADE IN JAPAN ! スバラシイッ!

切らずにそのまま使えるように、5cm角に折りたたんである(ほつれないよう、端を中に入れてたたんである)のもうれしいけど、洗濯してもまた使えるってのが、もひとつうれしい!

たかが100円のガーゼなのに、パッケージには発売元の「お客様相談室」の電話番号まで印刷されている。ううう、ありがたくて、オラ、泣けてくるだ……。

イギリスのガーゼは、洗濯すると、繊維がよれて、大穴があくのです。やさしく手で洗うんだけど、それでも、もう使えない。もちろん、「お客様相談室」の電話番号なんか、ありゃしない。

そうそう、100円ショップで思い出したけど、日本の友達がイギリスに来たとき、ブラ専用の洗濯ネットを、100円だからといって、わたしの友達のぶんまで、たくさん買ってきてくれたんです。

わたしは近隣に住む日本人の友達に、それを配って回りました。イギリスには、こういうものがないので、みんな大喜び!

何なんでしょうね、かゆいところに手が届くような、こういった日本の製品って……。うーん……常により良いものを求めて工夫する日本人の、向上心?

とにかく、カイロといい、ガーゼといい、品質の良い日本製品のおかげで、どんなに助かっていることか。ありがたや〜、ありがたや〜。


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2009年03月20日

侘び寂び

今週の月曜日から、BBCテレビで、日本についての番組がスタートしました。何回か、シリーズで放送するみたいです。

その第一回目の、In search of Wabi Sabi (侘び寂びを探して)というタイトルを見て、おいおい、いきなりそれかい、と思いました。

だって、どう考えても、無理でしょうが、それはぁ〜。
いや、別に、外人に「侘び寂び」なんかわかるもんか、と、高飛車な気持ちで言ってるんじゃないですよ。

なにしろ、日本人でさえ説明するのが難しいテーマだから、外人が旅行で来て、それを理解しようってのはねえ……。やっぱ、それは、無理ちゃいまっか。

作家でありブロードキャスターでもある、イギリス人のマルセル・セロー氏が、侘び寂びを求めて、東京に降り立ったところから始まる、90分の紀行ドキュメンタリー。

「不完全なものの中に美を見出す」という、一つの定義を頼りに、東京の美術館に行くのですが、うーん……。

で、次は、京都に行って、茶の湯を体験する。
その茶室にあった、一輪挿しに生けられた花一輪。

「たとえば、あの花が、侘び寂びだよ」
と、わたしが、いっしょにテレビを見ていた父ちゃんに言うと、「はあ〜?」と、顔一面にハテナマークが貼りついた。

彼にとって「侘び寂び」なんて、ワサビの親戚か? ぐらいの認識しかないので、どだい、無理なテーマである。

京都を後にして、セロー氏は、福井県へ。日本旅館に泊まり、禅寺で座禅に挑む。

それでも、やっぱり、セロー氏にとっては、うーん……というのが、正直なところではないかと思う。

そもそも、西洋文化に「侘び寂び」というコンセプトがないから、数日の旅でそれを会得するのは、無理だってば。

次週は、「魚」についてですって。なーんか、嫌な予感。
だって、ホラ、例の捕鯨問題がありますからね。

包丁が入ってもまだピクピクしているような、新鮮な魚を映して、「ほ〜ら、日本人はこんなに残酷だ」という論調のレポートでないことを、祈りつつ……。


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2008年12月03日

千日回峰行


先週は、ちょっと無理がたたって、メルマガの発行ができませんでした。やっぱり、睡眠不足と冷えは、てきめん、体にさわりますね。体調管理ができとらんじゃないか、と、反省、反省。

さて、寝込んでいたときに、日本から小包が届いて、その中にCDが入っていたので、ベッドの中で聞きました。

それは、「ラジオ深夜便【青年僧が挑んだ千日回峰行】」(NHKサービスセンター発行)で、塩沼亮潤さんのインタビューが入っています。

吉野山の金峯山寺には、大峯千日回峰行という、修験道の荒行があります。往復48キロの険しい山道、といっても、道と呼べるようなものではありません。

一歩まちがえれば谷底に転落、そして、マムシもいれば熊も出る、けもの道です。そんな道を登って、その日のうちに帰ってくることを、千日行うのです。

わたしがまず、怖いと思ったのは、夜中に山に入ることです。夜中に起きて、滝に打たれて、着替えして、山に入るのが一時ごろ。

真っ暗な中、提灯持って、熊よけの鈴を鳴らしながら、山道を行くわけ。熊との遭遇も十数回! そのうちで、一回は、もうダメかという場面があったりして。

そして、いったんこの行に入ると、途中で絶対にやめてはならない、という厳しい掟があります。

1か月で、爪がぼろぼろになり、2、3ヶ月で血尿が出るそうです。想像を絶する環境の中で、怪我をしようと、病気になろうと、やめることはできません。

やめるときは、首を吊るか、腹を切るか。そのために、腰に紐と短刀を携帯して歩きます。

修行によって、本能が研ぎ澄まされるので、雷の独特の匂いがわかったそうです。台風が来るのは、1週間前にわかるのです、風の匂いで。

また、「四無行」(9日間の断食、断水、不眠、不臥)を行う前には、生き葬式の儀式があり、関係者、親戚縁者に別れを告げて、それから入行します。

金峯山寺1300年の歴史の中で、命を賭けたこの行を、満行されたのはわずか2人だけ。そのひとりが、塩沼亮潤さんです。

千日回峰行については、「人生生涯小僧のこころ―大峯千日回峰行者が超人的修行の末につかんだ世界」という本を、上梓なさっているので、そちらを読むとして、どんなお声だろうと、声が聞きたくて、CDを注文しました。

思ったとおりの、凛とした、澄んだお声。
その清清しい波長が届くのでしょう、心が癒されます。

それ以来、毎晩、眠りにつくまえに、セルフヒーリングをやりながら、これを聞いています。亮潤さんの淡々とした、すずやかな声が、心地良く耳に響きます。

お話は、壮絶な体験談なのに、癒されるせいか、つい、うとうと気持ちよくなって、途中で、んがーっ!と眠ってしまいます。( ← こらっ、ありがたいお言葉、最後までちゃんと聞かんかい!)


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2008年06月07日

ゴルゴ13


先日、英語のメルマガで、ちょこっと、007の映画の話をしました。
そしたら、読者さんから、こんな楽しいツッコミが入りました。


            ◇     ◇     ◇

「ズキューン」ですか!
日本の劇画をご覧になっているようで、ついニンマリです。

いや、しかしこの場合、
「ズギューン」が、より的確な擬音でしょうねぇ(『ゴルゴ13』ふう)


            ◇     ◇     ◇


うひょ〜、『ゴルゴ13』!!! なっつかしい〜!!!
じつはですね、わたくし、『ゴルゴ13』大好きでありまして。

日本にいたときは、わが家には、『ゴルゴ13』の単行本が全巻そろって
おり、すべて読破しておりましたです、ハイ。

どうして、女だてらに、こういうものを読むようになったのか。
と言いますとですネ、

前の亭主(京都のど真ん中で生まれ育った)が、どうもわたしのことを、
「ツマ」というよりは、「ツレ(関西で言う男同士の友達のこと)」だと勘違い
していたようで。

「オレ、もう読んだし。ほれ、アンタも読みなはれ」といって、当然のごとく、
男性雑誌をすべて、わたしに回すのです。

なんでやねん! あたしゃ、女やでぇ〜!

と抗議しながらも、読んでみると、すっごい面白い。わたしは女性週刊誌は
読まないのに、「ビッグコミック」なんかは毎週読んでました。

あと、「プレイボーイ」もよかったな。当時は、開口健の『オーパ』なんかが
連載されてて、毎月楽しみにしてたもんです。

そんなわが家では、『ゴルゴ13』のことを、「ゴルゴ・サーティーン」ではなく、
「ゴルゴ・じゅうそう」と呼んでました。

なぜかというと、大阪に「十三」という地名があって、「じゅうそう」と読むの
です。大阪駅の近くだったと思うけど。それで「ゴルゴ・じゅうそう」。

ああ、なつかしいなあ、あの頃……。
でもでも、ウブで上品だったわたくしが、「シモネタ平気女」になってしまったのは、

あの頃に、男性雑誌で鍛えられたせいなのよぉ〜、うっうっ(涙)。
どうしてくれる〜!!!



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2008年04月24日

里帰り


3週間ほど、日本に里帰りしてました。
きのうイギリスに帰ってきたら、今回はどういうわけか、時差ボケになっちゃって、
ぽよ〜んとした頭でこれを書いています。

え? 普段からぽよ〜んとしてるので、あんまし変わらない?
んまっ、失礼な! ほっといてちょーだい!

ま、それはさておき。
日本の桜、たっぷりと楽しんできましたよ〜。シアワセ(しみじみ)……。

これまで、里帰りはいつもお正月だったので、日本の桜を、もう、10年以上、見て
なかったんです。だから、桜が見たくて、見たくて……。

わたしの実家は山陰の田舎にあるのですが、帰国前に、メルマガの読者さんが山陰の
桜の名所を教えてくださったので、そこにも行ってきました。

木次(きすぎ)という町で、川の土手に5万本の桜が植わっています。
それが小道の両側に並んでいるので、満開の花の、長い長いトンネルが
できていて、その中を歩くと、まるで別世界のよう。

で、わが家のお花見は、帰りに温泉に寄るのが、おきまりのコースになってまして、
あちこちの湯を楽しみました。

ラッキーなことに、実家から車で1時間以内の所、4〜5ヶ所に温泉がある
ので、帰国するとよく行きます。

有名な観光地じゃないので、お客もそこそこ、露天風呂で、鄙びた温泉の情緒を
た〜っぷりと満喫できました。

あ、そうそう、岩盤浴にも行きましたぞ。てれ〜んと寝転んで、大汗かいて、
リラックス、リラックス。

イギリスにはないもんね、温泉も岩盤浴も。
うーん、やっぱり日本はいいわあ。



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2008年02月27日

花束なんか持って、歩けるかいっ!


先週、男性から女性に花を贈る話をしていて、おー、あんなこともあったよなあ
と、昔のことを思い出しました。

わたしの最初の夫は日本人で、京都のど真ん中で生まれ育った京都人でした。
ある日のこと、仕事から帰ってきた彼が、新聞紙でくるんだ大きな包みを
渡したのです。

「おう、これ、やるわ」
「なんやの、その、こ汚い新聞紙。あ〜、また道端でなんか拾うてきたんやろ?」
「アホいえ。拾うてきたんちゃうわっ」

てな会話があって、新聞紙を破ると、出てきたのは、ジャーン!!!
リボンをつけてきれいに包装された、バラの花束!

いやあ、うれしかったねえ。
彼は、大多数の日本人男性がそうであるように、とっても照れ屋さんで、
日ごろ、「男が花束かかえて歩く? ケッ、そないチャラチャラしたこと、
できるかいっ!」と、豪語する奴でありました。

その日は、誕生日でも、バレンタインでも、結婚記念日でもなかった。
ただの普通の日に、彼はふっと思いついて、仕事帰りに花屋さんに寄ったのです。

そして、きれいに包装してくれた親父さんにこう言ったんだって。
「おっちゃん、悪いけどなあ、その上から新聞紙で包んでくれへん?
こんなもん持って、カッコ悪ぅて、道歩かれへん!」

まるで吉本の芸人みたいに、いつも面白い人でした。
若くして亡くなってしまったけれど……。



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2007年12月14日

略語


日本って、ほーんと、何でもかんでも言葉をバンバン短縮しちゃって。
いいのか、それで? 知らんぞ、知らんぞ。

言っときますけど、英語で短縮はじぇーったいダメよ。通じませんからね。
特にパソコン用語、ノン、ノン、ノン(一本立てた指を振りながら)よ。

「ネット」じゃなくて、「internet」とちゃんと言わなきゃ。
「ソフト」じゃなくて、「software」とちゃんと言わなきゃ。
「メール」じゃなくて、「e-mail」とちゃんと言わなきゃ。

海外に住んでいて、たまに日本に帰ると、この「なんでもバンバン短縮造語」の
おかげで、時々、さーーっぱりわかりまへんわの世界に突入します。

前回、帰国したとき、テレビの音を流しながら用事をしていたら、「チデジ」
という言葉が聞こえてきました。

はあ〜? チデジ???

とっさにわたしの脳裏に浮かんだ、漢字3文字。
「血・出・痔」 (当然、これっきゃないよね)

おっさん、イボ痔かい? 切れ痔かい?
ん? ん? でも、チデジ放送とか言ってるよなあ。だったら、アヌス方面の
話ではなさそうな……。

うううう、わっからん! ええーい、それ、いったい何やねんっ! 
とテレビの画面の文字を見て、やっと謎が氷解。

地上デジタル放送。
略して、地デジ、ですとさ。
……。

ほらあ、ネ、やっぱり「血出痔放送」であってるじゃん。
(どこがじゃ!)



【ちなみに、きのうの「夕ゴハン」ですが】

カタカナの「タ」と、漢字の「夕」の違いは、カタカナの「タ」の方が、最後の字画が
外側に抜き出ている、という世紀の大発見を、目を凝らしてフォントを大きくして見た、
という読者さんが教えてくださいました。
ありがとさんでした〜♪



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2007年12月13日

読み違い


あるブログを読んでたら、こんな言葉にぶちあたりました。

夕ゴハン

あなた、これ、なんと読みます? 
わたしは「たごはん」と読みました。

で、「たごはん」って、何じゃ、それは?
田吾作の親戚か? 

それとも「田吾はん」? (「田中はん」みたいに)
頭が禿げるほど考えたが、さーっぱりわからん。

あーっ、ったく。
もう、日本って、やたらと言葉を短縮するんだよねえ。
デパ地下とか、スタバとか、グレフルとか。

話が食べ物のことだったことから推測して、きっと、タゴハンというのは、
タ○○ご飯の略なんだろうな。でも、どんなご飯だか、さーーーっぱり、
わからんもんな。

日本の激しく短縮された流行語にゃ、ついて行けんもんな。
どうせ、浦島太郎だもんな、オラっちは。

などとボヤきながら、ブログを読んでいるうちに、ハッ!
あああああああ、そうだったのかああ!!!

ひーっ、「ゆうごはん」だあ!

「夕」は漢字なんだあ。

…………。

んもう、やーね。「夕ご飯」に決まってるじゃない、これは。
だーれ? 「たごはん」なんて読むボケナスは?



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