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2010年01月28日

遺書

きのうの朝、父ちゃん宛に、一通の手紙が届きました。
アランが亡くなったという、彼の奥さんからの知らせでした。

アランは、父ちゃんが昔、コーンウォールの学校で教えていたときの校長先生でした。退職後も、お互いに連絡を取り合い、年に数回は電話で話していました。

アランは数年前に白血病に罹り、先月から感染症を併発して苦しんでいましたが、安らかに永眠されたそうです(享年80)。そして、奥さんと二人の娘さん宛に、次のような文章で始まる手紙が、残されていました。

「この手紙が開封されるとき、僕は人生の次のステージに向かって旅立っているなんて、なんだか不思議な気がします(ビジネスクラスでお願い!)」

この手紙は、財産分与などの遺言状ではなく(正式な遺言状は弁護士によって作成されているはず)、お別れの言葉と、お葬式を含めた自分の死後数週間のこまごまとした指示でした。

「ビジネスクラスでお願い!」は、あの世への旅には、エコノミークラスじゃなくて、快適なビジネスクラスで頼んまっせ! という、彼のジョークです。

これを読んで、思ったのです。
死の直前に、わたしはこんな手紙が書けるだろうか……。

自分がもうすぐ死ぬと悟って、どうにも動かしようのない死が、現実として目の前に迫ってくるのを認識する。そして諦観し、家族に語りかける最後の言葉。そのときに、こんなユーモアを込めることが、できるだろうか……。

ユーモアは、気持に余裕がないと出てこないものですが、どうもイギリス人男性は、自分が窮地に陥ったときに冗談を言うのが、一種の美学である、と、そんな節があるような気がします。

うちの父ちゃんも、そのクチだなあ。だって昔、ホッケーの試合中、スティックで思い切り鼻づらをひっぱたかれ、ダラダラ血を流しながら担架で運ばれるとき、冗談を言ってまわりを笑わせたそうだから。(この怪我で、彼は今でも鼻が曲がっています)


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2009年06月29日

ポニー・アンド・トラップ

先週25日にマイケル・ジャクソンさんが急逝して以来、イギリスのテレビでは連日、追悼番組をやっています。

もう、一度見たから内容はわかっているのに、やっぱりまた「スリラー」のビデオや、ムーンウォークなんかが見たくて、ついチャンネルを合わせてしまいます。素晴らしいアーティストなのに、本当に残念……。

さて、先週のその日、わたしはケント州にあるソルトウッド城の、ステンドグラスの撮影を頼まれて、行ってきました。

なーんて言うとカッコいいけど、へへへ、撮影はぜーんぶオートにお任せという素人です、じつは。ただ、ケントに住んでいるのと、デジタルの一眼レフを持っているということで、ケンブリッジ大学のステンドグラスの専門家などから、時々、依頼があるのです。

ま、そんなことはどーでもええんやけど、そのとき、車で草深い田舎道を走っていたら、こんな乗り物に出会いました!

ポニー・アンド・トラップこれは、ポニー・アンド・トラップ(pony & trap) といって、ポニーが引いている二輪の馬車(二人用)です。

あ、ポニーは「子馬」のことじゃないですよ。「小馬」、つまり小型種の馬で、これで成獣です。

いまどき、本当に珍しいけど、イギリスの田舎では、たまぁ〜〜〜に見かけることがあります。

なぜか、いつも、運転(?)しているのが、おばあちゃん(偶然でしょうけど)。なので、わたしは「おばあちゃんの自家用車」と勝手に呼んでいます。

ちょうどカメラを持っていたので、道路沿いの家のおばちゃんと立ち話(?)しているところを、撮らせてもらいました。

田舎道を、お馬さんと一緒に、トコトコお出かけ。いいなあ、のんびりと牧歌的で。こんな風情がまだ残っているイギリス、ステキです。


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2009年04月16日

ユーモア

きのう、チャールズ・ディケンズの元別荘が売りに出ているお話をして、ブログに写真をアップしました。

でも、その後、どうも、これじゃあ、家の姿がよくわからないなあ……と、気になっていたら、父ちゃんが、用事でブロードステアズに行くというじゃありませんか。

おっ、ちょうどいいわ、乗っけて、乗っけてぇ〜!
と、カメラを持って出かけました。今度はバッチリ、芝生の庭と正面ファサードを撮ることができました。

で、用が終わって、海岸のオープンテラスのカフェでお茶していたら、父ちゃんが、クスッと笑うのです。

「あれ見てごらん」
と指差した先には、ある建物の外壁にかかっているプレートが。
それには、こう書かれていたのです。

防犯カメラのプレートSMILE PLEASE
YOUR ON CAMERA

「カメラで撮ってるから、ニッコリ笑ってネ」という意味なんだけど、じつはこれ、泥棒さんへの警告。

普通なら、「防犯カメラ設置してます」というところを、「スマイル・プリーズ」とやるのが、イギリス風ユーモア。

いいねえ、いいねえ。なんとも粋じゃあござんせんか。
ユーモアは、気持ちに余裕がないと生まれません。

で、もう一つ、クスッと笑っちゃうのが、英語のまちがいです。
YOUR ON CAMERA は、YOU’RE ON CAMERA じゃないとダメでしょ。

ネ、イギリス人だって、英語まちがうんだもん。だから、外国人のわたしたちがまちがっても、ぜんぜんいいのだっ!
って、ま、威張るほどのことでもないか。



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2009年04月03日

スマイル

いつも思うんだけど……。
これは、日本人にはない、アングロサクソン特有の美点だよなあ。

わたしの住んでいる地域を担当している郵便配達員さんが、ふたりいます。きのう来たのは、若い男の子で、とっても色白(ま、白人だからね)で、ひょろりと細くて、ウエンツみたいな顔の男の子。

イギリスの家って、郵便受けという箱がないのです。玄関のドアに穴があいてて、その穴から郵便物を入れます。

で、郵便物は玄関の床に落ちて、散らばる。これが、イギリスのポストです。ポストに入らないサイズのものは、ピンポーンとチャイムを鳴らして、手渡しです。

この手渡しのときに、ウエンツ君が、ニコッと笑ってくれるんだよね。
なぜ? 
ハイッ、それは、あたくしが魅力的だからで〜す!

な〜んて寝言は、即、却下。ううん、そうじゃなくて、誰にでも、ニコッと笑ってくれるんです。

もうひとりの配達員は、ショボいトム・ハンクス風の中年のおっちゃん。この人も、小包を渡してくれるき、とってもいい笑顔でニコッ!

こういった、見ず知らずの人に対するスマイルは、イギリスでも、昔に比べれば、少なくなったかもしれないけど、どうして、どうして、まだまだ、捨てたもんじゃありません。

おそらく、都会よりは田舎の人、若い人よりは年配の人、という傾向があるように思うけど。

朝、そうやってニッコリされると、つい、「いい天気ですね」なんて、声をかけてしまう。そして、なんだか一日中、いい気分でいられそうな気がするのです。

もちろん、男性だけでなく、女性もそう。
たとえば、レストランのトイレで待っているときなど、ドアを開けて出てきた女性と眼が合ったら、ニコッとしてくれます。で、こっちも、あわててニコッとするんだけど。

知らない人にも自然にスマイルできる。
イギリス人のそういうとこ、ステキです。
見習いたいです。


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2008年08月21日

コーヒー無料サービス


よく行く本屋さんの2階にカフェがありまして、うちのワンコオヤジ(夫)はそこでよく
コーヒーを飲みます。

そのお店では、お茶でもコーヒーでも、1杯飲むごとに、カードに1コ、
スタンプを押してくれます。

ふたりで行くと、スタンプ2コ押してくれます。
スタンプが9コ溜まると、10杯目のコーヒーは無料になります。

ワンコオヤジは、セコいので、9杯までは、値段がいっちゃん安い「アメリカーノ」
というコーヒーを飲みます。

ところが10杯目の無料サービスのときは、「モカ・スペシャル」という、
いっちゃん高いのを注文します。(いかにも、「いつもこれを飲んでるもんね」
みたいな顔をして)

「モカ・スペシャル」は、日本でいうウィンナコーヒーで、コーヒーの上に
泡立てたクリームが乗っかってます。その上に、サッとココアなんかふりかけて、
見た目もおしゃれ。

たっぷりのクリームをスプーンですくって、むふふふふと、ささやかな幸せに
浸っているワンコオヤジを見ながら、わたしは、ちょっと日本のことを
思い出します。

日本だと、たぶん、無料サービスのコーヒーは、いっちゃん安いヤツだと
思うんです。というか、選べない。少なくとも、なくとも、わたしが日本にいたころの
常識では、そうでした。

でも、ここでは、どのコーヒーでも良いのです。
値段に関係なく、好きなのを選べるんです。

いよっ、コーヒー屋! 太っ腹だねえ!

ま、よく言えば太っ腹だけど、悪く言えば、商売下手。
イギリス人は商売下手だなあ、と思うことはよくあるんですが、こういう
サービスもその一つ。

でも、客の立場からすると、うれしいよね。
普段、チマチマと普通のコーヒー飲んでても、10杯目は、「いつも来てくれて
ありがとう」って、無料でスペシャルをご馳走してもらえる。

それって、素敵じゃない?
そういうところが、イギリス人、ちょっと素敵かも。



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2008年08月11日

有機栽培の農園

きょうは、野菜をもらいに、ノースダウンファームに行ってきました。
ノースダウンファームというのは、わたしの町にある農園で、市が経営して
います。

農場といっても、門からは芝生の小道が続いていて、その先には小さな休憩所や庭、
池、東屋、花壇などがあって、庭園のような雰囲気です。

ここでは、堆肥を作って、それを使って野菜や花を栽培しているので、すべて
有機栽培。農薬などはいっさい、使われていません。

だいたい週に一度ぐらい行くので、管理人のおっちゃんとも顔なじみになりました。
「やあ、また来たの。欲しいものがあれば、勝手に取っていきなよ」
と言ってくれるので、お言葉どおり、勝手にいただきます。

でも、本当に好き勝手に取るんじゃなくて、植わっている野菜を間引くように
取っていきます。

きょうの収穫は、ビートルート、ニンジン、ズッキーニ、サヤインゲン。

好きなものを好きなだけ取って、持参した大きなビニールバッグ二つに詰め込み
ました。帰りにこれを見せて、ファームへの寄付として、少しのお金を置いて
いきます。

ここでは、野菜の販売はしていないのです。だから、お礼の気持ちとして、寄付金
を置いていきます。

農作業をしているのは、ほとんどがボランティアの人たちです。それも、一般の
人たちではなくて、うつ、ひきこもり、心身症などの心の病気をかかえている患者
さんたちが、リハビリのような形で、働いています。

また、ときには、軽犯罪で服役している人たちが刑務所からやってきて、
ボランティア活動として、畑を耕していることもあります。

このファームを知ったのは、神経症に罹った知人を通してでした。彼はここで数ヶ月、
働いていましたが、今はすっかり回復して、社会復帰しています。



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2008年07月16日

ガーデンパーティ


わが家の裏庭で、ガーデンパーティを開きました。
うちの父ちゃんが骨折したり手術で入院してたときに、いろいろとお世話になって
ありがとうっていう意味で、友人たちを招いたのです。

イギリスっていうか、欧米ってそうなんだろうけど、友達づきあいってのは
自宅に招いて食事するのが、基本なんです。

自宅ってとこがミソで、レストランに連れて行ったりとか、そんなんじゃなくて、
自宅で手料理です。

だから、正式に食事に招かれたら、友達と思ってもらっていると考えて
良いようです。

で、次は、お礼に相手を招く。こうやって、招いたり招かれたりして、友達づきあいが
続く。まあ、これをディナーパーティとか言ってますけど。

うちのテーブルだと、座れるのは6人。ところが、招待したのは8人。
椅子が2脚足らんじゃないか、ってとこですが、オッケー、オッケー、大丈夫。
こういうときのために、ガーデンパーティというものがあるのだよ。

イギリスでは、家を買うと、たいてい芝生の庭が、グリコのおまけ的についてきます。
いらんといっても、ついてくる。

だからイギリスの一般家庭の庭では、たいていガーデンファニチャーのテーブルや椅子、
ベンチなどが置いてあり、そこでお茶や食事ができるようになってます。

食事はビュッフェ式にして、庭に通じるダイニングルームのテーブルに用意しておきます。
自分のお皿に、セルフサービスで食べ物を取ってもらい、庭のベンチや椅子、好きな
ところに座って、おしゃべりしてもらいます。そうすれば、かなりの人数、いけるんです。

ビュッフェ式だと、準備さえしておけば、それほど大変ってこともないんですけど。
でも、まあ、やっぱり、一応ホステスですから、みんなの飲み物、食べ物に気を配らな
アカンし、会話もせなアカンし……。

お天気が良くて、幸いでした。
きのう、雨が降ったので心配してたんですが、きょうは申し分のない青空。
うんっ、これもわたくしの日ごろの善行の賜物でありましょう。(← どこがっ!)



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2008年06月25日

苺狩り


先週、郊外の田舎道をドライブしてたんです。
そしたら、道端に、「PYO」と書かれた看板が出てました。
PYOの文字の下には、苺の絵が描かれています。

おっ、今年もPYOの季節がやってきた!
「ねえねえ、行こうよ、行こうよ、PYO」と、ワンコオヤジを誘って、
行ってきました。

PYO とは、Pick Your Own を略したもので、「自分で摘んでちょうだい」
という意味。つまり、苺狩りです。

PYOは苺だけでなく、果樹園によっては、ラズベリーとかカレント類とか、
いろいろあるんだけど、今の時期はまだ苺だけでした。

日本の苺狩りって、たしか入場料を払うんでしたよねえ?
でも、こちらの苺狩りは入場無料で食べ放題。

入口でプラスチックの容器をもらって、「あっち」と指差された方向に向かって歩きます。
途中、ラズベリー畑なんかもあるんですが、そこを通り抜けて、自分で苺畑を見つけます。
監視人とかもいないし、勝手にやってちょうだい、って感じ。

それにしても、摘み取ってすぐ、畑で食べる苺って、どうしてあんなにおいしいんでしょう。
砂糖も、ミルクも、なぁーんにもいらない!

だから、ついつい、食べるのに忙しくって、うっぷ〜 (←ゲップが出るまで食べるな、って)

もちろん、摘んで持ち帰る苺はお金を払います。でも、これが安いんです。
1kgが2ポンド30ペンス(約500円)。これは、スーパーで売っている値段の
半額です。

う〜、また行こう〜っと!



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2008年02月21日

仲直りしようよ


花束の話といえば、そうそう、こんな出来事を思い出しました。
わたしがマーゲイトの語学学校で働いていたときのこと。

オフィスに行ったら、入り口にでっかい、ゴージャスな花束が置いて
あったんです。

「あれ、きょうは誰かの誕生日?」
と聞くと、秘書のヴィッキーが、ニッカーッと満面の笑みを浮かべて
言いました。

「ううん、そうじゃないのよ。彼とケンカしちゃって、それで……」
と、それはそれは嬉しそうな顔で言うじゃありませんか。普段、無愛想な
彼女の、こんな笑顔を見たの初めて!

おー、なるほど! 
ボーイフレンドからの、「仲直りしようよ」の花束だったのね。

うーむむむ、憎いね、憎いね。
これは、本人に直接手渡すんじゃなくて、職場に配達してもらうところが
ミソなんです。

オフィスに豪華な花束が届いたら、いやでも注目を浴びます。
どうしたの、どうしたの、といやでも同僚は寄ってきます。

そこで、かくかくしかじか、と経緯を説明します。すると、同僚の女性たち
からは、いやでも羨望のまなざし……。

それは、いやでも、「あたしったらこんなステキなボーイフレンドが
いるのよ〜ん」というアピールになるのです。

日本だったら、こんなデモンストレーション、こっぱずかしいけどねえ。
でもここは、やっぱ、いやでも西洋ですから。

で、この後はまったくの蛇足なんですが……
この二人、しばらくしてめでたく結婚! 
でも、残念ながら2年後に離婚してしまいました。



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2008年02月20日

おかえりなさい


今、イギリスの野では、スノードロップの花が真っ盛り。まだ寒いけれど、
春は確実に近づいてますよ〜と教えてくれる、小さな小さな白いです。

わたしの部屋では、先週のバレンタインに父ちゃんからもらったお花、つぼみが
どんどんふくらんで、次々と咲いています。

バラじゃなくて、いっちゃん(一番)安いカーネーションやん、などとバチあたりな
ことをボヤいたけど、いえいえ、どうしてどうして、優しいピンクがとってもきれい。
鏡の前に置いているので、華やかさ倍増です。

うーん、やっぱ、いいですね、お花って。西洋の男性は花を贈ることが上手だなあ
と思うのは、バレンタインや誕生日はもちろんそうなんだけど、それ以外のとき。

たとえば、わたしは毎年ひとりで日本に里帰りするんですが、日本から
イギリスのわが家に帰ってくると、必ず、わたしの机の上に「おかえりなさい」の
カードと一緒に花が置いてあるの。

これを見ると、いつもちょっと反省します。わたしが夫だったら、妻にこういうこと、
するかなあって。夫に対してこういう心遣い、わたし、してるかなあって。

うーん、もちっとこう、優しくしてあげたほうがええんちゃう? と、反省して、
今夜は、父ちゃんサービスで、デザートにおいしいブレッド&バタープディング
でも作りますかね。(← それって、自分の好物やん)



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2008年02月15日

花を買ってバレンタイン


きのうのバレンタイン、朝起きて、キッチンに行ったら、カウンターの上に
父ちゃんからのカードと花束が置いてありました。

たいていカードには花を添えてくれるんだけど、うーん、その花が、昔は
バラだったんだよねえ。ところが今は、一番安いカーネーション。

って、オメ、そーゆーこと言うんじゃない。いやっ、花の値段じゃないぞっ、
気持だよ、気持。 もらえるだけありがたいと、感謝しろよ、この鬼嫁!

日本と西洋の男性の違いの一つが、西洋の男性は花をフル活用するって
ことでしょうね。

バレンタインの前日の晩に、父ちゃん、花を買いにスーパーに行ったら、
レジにずらーーーっと、男たちが行列してて、全員が花束をかかえてたんだって。
これは、日本にはない光景です。

イギリスでは、スーパーでも、コンビニでも、ガソリンスタンドでも、年中、花を
売っています。バレンタインや誕生日だけでなく、うれしいことがあったとき、
悲しいことがあったとき、どんなときでも、とりあえず、花。

だから、街で男性が花を持って歩くことが、ぜんぜんどうってことない光景
です。わたしは日本人男性に西洋人の真似をしろとは言わないけど、
奥さんに花を贈る西洋の習慣はステキだと思います。

釣った魚にちゃんとエサをやれば、それだけのものは返って来ますから。
え? エサをやったところで、「一番安いカーネーション」とか言われる?

きゃー、うそうそ、あれは失言で〜す!
と〜ってもきれいなピンクのカーネーションでした、一束3ポンドの。



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2008年02月14日

バレンタイン


えーっと、きょうはバレンタインですねえ。
わがフリート家では、夫婦でカードを交換して、お昼にレストランでお食事して、
そんだけ。ま、毎年の年中行事ですわ。

そのお食事も、昔はドーバー海峡を越えて、フランスまで行ったもんです。
うちからフォークストンまで車で50分、そこからユーロトンネルで海峡を
渡れば、25分でカレー到着。だから十分、フランスへの日帰りがオッケイなんです。

でも、もう、めんどくさーい、そーゆーの。
愛が冷めたから? うーん、ま、そーゆー説もある。
ってゆうか、そうなんだけど。っていうか、愛じゃなくて情熱ね、冷めたのは。

いや、そりゃ、15年も夫婦やってりゃ、そうなりますって。
で、わたしゃ、それがあったりまえ、それが自然の摂理だと思うんですよ。

だって、長年一緒に暮らして、なおかつ恋人みたいな情熱をキープするなんて、
どだい無理な話だもの。

だから近年は、大幅にグレードダウンして、近場のレストランで間に合わせ
てるんですが、きのう、父ちゃんが用事でカンタベリに行ったので、そこの
モロッコ料理のお店に、テーブルを予約しに行きました。

そしたら、
「夕食はもう予約で満席なんですよ。なにしろ、年に一度、奥さんのご機嫌を
とる日ですからねえ」といわれ、でも幸いにもランチは空きがあったので予約
できました。

バレンタインの日は、仕事帰りに奥様に花束を買って帰るお父さんも多いことで
しょう。そして夜は子供を預けて、夫婦二人で、ちょっとおしゃれをして、
ロマンチックなキャンドルリット・ディナーにお出かけ……。

と、まあ、このように、イギリスではバレンタインは、若者だけのものではありま
せん。熟年夫婦、はてはじいちゃん、ばあちゃんのカップルまでを含めた、
愛の日です。

いい歳をしたオトナが超真面目に愛の日を祝う。それが日本のバレンタイン
との大きな違いでありましょう。



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2007年11月23日

暖炉


日本は今日から3連休ですね。
おでかけですか? いいなあ、紅葉のシーズン。

こちらもめっきり寒くなってきました。
でも、イングランドでは、葉は茶色になって枯れるだけ……。

うちの暖房はふだんはセントラルヒーティングなんですが、先週の日曜日に、
この冬初めて、暖炉を焚きました。

イギリスに住むことになったとき、わたしにはたった一つ、夢がありました。
それは、本物の暖炉のある家に住むこと。

今はガスを燃料とする暖炉が主流なんですが、うちは時代に逆行して、
昔ながらの、薪や石炭を焚く暖炉を造りました。

パチパチと薪がはじける音。
めらめらと燃え上がる炎。

燃える火をながめるのが大好きなので、家の中に火があるっていいなあと
思います。昔は日本だって、囲炉裏があったのにね。

暖炉って、本当にあったかい。
炎が上がっている間もいいんだけど、熾き火になって、しばらくすると、
部屋の空気が、まろ〜んとしてくるの。

空気がまろ〜んってどんなんや?、とツッコまれても、うーん、うまく表現でき
ないんだけど、うーん、ポカポカした気持ちいい温度のサウナ、かな?

そうなると、こっちの体もまろ〜んとして、ほら、コタツであったまったワンコを
抱きあげると、体が弛緩しててびろ〜んとなるでしょ。あんな感じ。

この、まろ〜ん状態になると、父ちゃんはこっくり、こっくり、舟をこぎます。
で、そのうち、読んでた本がひざの上をずりずり……。

落ちるぞ、落ちるぞと思っていると、床にドサッ!
ビクンと目が覚めて、「あー、ビックリした!なッ、なんだ、今のはッ」と
騒ぎだす。

イギリスの暗い冬は嫌だけど、たった一つの楽しみが、週末に暖炉を
焚いて、その前で父ちゃんといっしょにテレビを見たり、読書をしたり。
ま、ちっちゃな幸せのひとときです。



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