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2010年11月13日

墓なんかいらない?

先週、お葬式の話をしたら、オーストラリア在住の読者さんから、メールが届きました。先日、親戚のお葬式に参列したそうですが、お葬式の前日にビューイング(viewing)があったそうです。

へええ〜、そうなんだァ! 同じ英語圏でも、まさに、「所変われば」だなァ。これまでに何度もイギリスのお葬式に行ったけど、ビューイングって、わたしは一度も聞いたことないです。

ビューイングは、読んで字のごとく、「見る」ことだから、納棺されている故人の顔を見る、つまり、最期のお別れです。お葬式の前日だから、日本のお通夜みたいなもんでしょうかね。

でも、このほうが日本の習慣に近くて、わたしにはしっくり来る。
おばあちゃんに会って、最後のお別れがしたかったなあ……。

さて、イギリスでは近年、火葬が多くなっているものの、まだまだ土葬もあります。でも、火葬といっても、お骨を拾うことはしないんですよ。

だって、ぜ〜んぶ、灰になるまで焼き尽くすんだもん。
日本では骨を残すけど、あれって、骨を残すために、ちゃーんと焼き具合を見て、途中で窯から取り出すんですってね。

ところが、イギリスではそんなデリケートなことしないから、残るのは灰だけ。で、その灰をどうするのかというと、容器に入れて火葬場にある納骨堂に納めるとか、庭や海などにまくとか、です。

わたしがこれまでに行ったイギリスの火葬場は3ヶ所ですが、いずれも広い公園の中にあって、灰をまくための美しい芝生の庭や花壇が整備されていました。

だから、灰をまいて、ハイ、おしまい!
亡くなったら、ホントに、スパッとおしまいなんです。

日本のように、お葬式の後、初七日、四十九日といった法要もないし、香典がないから、香典返しもいらない。もちろん一周忌、三回忌なんてのもない。

ちなみに、わがフリート家には、なんとなんと、墓がないのです!
夫の両親はすでに他界して久しいのですが、灰は火葬場の納骨堂にあるそうな。

「なぜ墓を作らないの?」と父ちゃんに聞いたら、逆に、
「なぜ灰のために墓を作る必要があるの?」
と聞かれて、口あんぐり……。
いやはや、宗教の違いというか、死生観の違いというか……。

ま、こちらは冠婚葬祭がすんごく簡略なので、日本のようにお金がかからないし、そういう意味では暮らしやすいです。

喪服もいらないし。だって、喪主からして、黒い服じゃないし。先日のお葬式で、黒づくめだったのは、インド人の女性とわたしだけ。

外国人だけが真っ黒で、イギリス人の男性はダークスーツ、女性はグレーや紺やパープル、中にはピンクのスーツのおばちゃんもいましたぞ。


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