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2010年04月23日

火山灰と旅客機 (2)

14日に、アイスランド南部のエイヤフィヤトラヨークトル(こんな名前、二度と言えない!)氷河で、火山が噴火しました。

その火山灰の影響で、ヨーロッパではほとんどの空港が閉鎖され、大混乱の状態が続きました。これは第2次世界大戦以来最大の、航空網の閉鎖だそうです。

さて、アイスランドの火山灰が雲になってたなびいているのが、高度1万メートル前後。だったら、その雲の上か下を飛行すれば、欠航しなくてもよいのでは? 

と、思いますよね。ところが、どちらもいろいろと問題があって、無理なんです。

たとえ、火山灰の雲の上を飛行するにしても、離着陸の際には、どっちみち、雲の中を突き抜けることになるので、これはダメ。じゃあ、雲の下を飛行すれば?

一般的に、ジェット旅客機は、高度35,000 フィート(10,670メートル)ぐらいで航行しています。なぜなら、これが、経済的に採算のあう高度だから。

それ以下の低空で飛ぶ場合の問題点について、英国航空のスポークスパーソンは、次のように説明しています。

低空での飛行は、燃料の消費が増大するので、近距離のフライトにのみ限られたものになります。

35,000フィートの上空だと、空気が薄い、つまり空気抵抗が少ないので、燃料の消費率がとても低いのです。

ところが、低空だと消費率が高くなり、長距離を飛ぶだけの燃料を積み込むことができないのです。だから、低空飛行で大西洋を横断することはできません。

そして、もしも、すべての旅客機が低空で飛ぶとすれば、空は混み合って、ニアミスどころか、航行するスペースそのものがなくなってしまうでしょう。


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2010年04月22日

火山灰と旅客機 (1)

イギリスの空港閉鎖も解除されて、やれやれ、といった感じですが、最初、ちょっと不思議に思ったのです。

なんで火山灰ごときで、こんな大騒動になるの?
じゃあ、鹿児島の桜島の火山灰はどうよ?

で、ちょっと調べてみたら、こういうことだとわかりました。
まず、この火山灰の成分が、シリカ(ケイ酸)を多く含んでいること。これは、ガラスの主成分でもあり、研磨剤としても使われる硬い鉱物です。

いくら微細な粒子で、パウダー状になっていても、シリカはシリカ、なにしろ研磨剤なので、飛行機のコクピットの窓を傷つけ、運航に支障が出ます。

それよりももっと重要なのは、このシリカの粉がエンジンに入りこむと、高熱によってガラス状に解けて、詰まってしまい、それがエンジン停止の原因になること。

また、エンジン自体が高温で作動しているわけですが、その熱で金属を溶かしてしまわないよう、空冷システムが働いています。

もし、その空冷システムをシリカがブロックしてしまうと、金属は溶け、エンジンは焼け落ちてしまいます。

というわけで、火山灰の中を飛行するのは、非常に危険だということになります。

ジェット旅客機が航行する高度は、1万メートル前後ですが、やっかいなことに、アイスランドの火山灰が雲になってたなびいているのが、ちょうどその高さ。

じゃあ、その雲の上か下を飛行すれば? と、思いますよね。ところが、どちらもいろいろと問題があって、無理なんです。

なぜ無理なのか、については明日のブログをどうぞ。



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2010年04月21日

空港閉鎖

アイスランドの火山の噴火で、ヨーロッパでは、空港が閉鎖されていましたが、ゆうべ、やっと6日ぶりに海外からの飛行機が、イギリスに到着しました。

わたしは、本当にラッキーなことに、先週、イギリスの空港が閉鎖される前日に、日本から帰ってきました。

でも、これは、最初に計画した日程での航空チケットが手に入らなかったので、仕方なく日程を変更して、日本からの出発を2日早めたのです。

そのときは、思い通りにいかなくてガッカリだったのですが、でも、変更しなかったら、わたしのフライトは欠航になっていました。本当に、何が幸いするか、わかりません。

欠航が続いて留め置かれた乗客には、さまざまな問題が起きていました。その一つが、経済的な問題です。

どうしてもすぐに帰国しなければならない場合は、鉄道など、他の交通手段を頼ることになりますが、かなりの運賃がかかります。イタリアから、バスやタクシーを乗り継いで、北フランスのカレーの港までたどり着いた人もいました。

一方、フライトの再開を待つにしろ、留め置きが長引くにつれて、ホテル代や食費がかさんできますが、今回の欠航は天災によるものなので、保険がおりないケースも多いのです。

この機を利用して、宿泊料金を一気に値上げするホテルもあちこちで出ています。さらに、空港に預けてある車の駐車料金、預けてあるペット用ホテルの料金も、増えていきます。

持病があって、常用している薬が切れてしまう人、すぐに仕事に戻らないと解雇されると不安を募らせる人、試験があるのに受けられない大学生。ミルクやおしめの確保に奔走する、赤ちゃん連れのお母さん、etc, etc.

英国政府は19日、欧州で留め置かれている約15万人の英国民のために、3隻の軍艦を派遣することを決定しました。

このうちの一隻が、きのう、スペイン北部のサンタンデール港に到着し、アフガニスタンからの帰還兵500人と旅行者310人を乗せて、今頃は大西洋上を、イギリス南部のポーツマス港に向かって航行中です。


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