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2010年03月26日

里帰り

わくわく、わくわく。
えへへ、来週から2週間、日本に里帰りしま〜す。また桜が見られるのが、とってもうれしいです。

毎年1回里帰りするので、さすがにイギリスボケはなくなったけど、それでもたまに、アホなことをやってしまうのです。

以前、こんなことがありました。関西空港に到着して、コンコースをゴロゴロとスーツケースを引っ張ってきたら、案内所があったので、「リフトはどこでしょうか?」と聞きました。

すると、案内嬢は「はあ?」という怪訝なお顔。ハテナマークが顔面いっぱいに張り付いたその表情を見て、あっ、しまった! リフトはイギリス英語だった! 

案内嬢はスキー場のリフトでも思い浮かべたのか、おかしなことを言う奴っちゃ、と言わんばかりの表情で、黙っている。なのに、なのに、わたしは咄嗟に言葉が思い出せない。

「あ、あの、えーと、エスカレーターじゃなくて、ほら、あの、あれ」
「エレベーターですか?」
「そう、それ! それです」

案内のお姉さんは、シラケ顔で「あちらにございます」と、手で示して教えてくれました。

そうなんだ。イギリスでは、エレベーターのことをリフトと言うけど、日本はアメリカ英語だから、イギリス英語は通じない。それをコロッと忘れていた。

さて、リフトに乗って2階に行こうとして、「1」のボタンを押しました。あっ、しまった! ちゃう、ちゃう。日本では2階は「2」のボタンでいいんだ。

イギリスでは、2階はファースト・フロアだから、「1」のボタン、1階はグラウンド・フロアだから、その頭文字を取って「G」のボタンなんです。日本式のほうが、ややこしくなくていいんだけどネ。

でも、身についた習慣だから、つい、やってしまう。あんまり、おかしな日本人やるんじゃないよ、気をつけまっしょ。

というわけで、誠に勝手ながら、来週から2週間、メルマガをお休みしますので、よろしくお願いいたします。


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2010年03月25日

春の訪れ

日本では桜がそろそろ、咲き始めたのではないでしょうか? イギリスの春の象徴は、なんといってもダフォディルズ、水仙です。

あ、水仙といっても、日本でよく見かけるナーシサスじゃなくて、こちらのは、黄色くて大きなラッパ水仙です。

今週になって、わが家の庭に、4種類のダフォディルズが花開きました。二つは花びらが白くて、あとの二つは黄色です。うちの可愛いダフォディルちゃんたち、どうぞ見てやってくださいまし。

ダフォディルダフォディル

ダフォディルダフォディル


I wandered lonely as a cloud
That floats on high o'er vales and hills,
When all at once I saw a crowd,
A host of golden daffodils,
Beside the lake, beneath the trees,
Fluttering and dancing in the breeze.

谷また丘のうえ高く漂う雲のごと、
われひとりさ迷い行けば、
折りしも見出でたる一群の
黄金色(こがねいろ)に輝くの水仙の花
湖のほとり、木立(こだち)の下に、
微風に翻(ひるがえ)りつつ、
はた、躍りつつ 
                  (田部重治訳)

湖水地方の湖畔に咲く、黄金色のダフォディルズ。
あの桂冠詩人ワーズワースが詠った「黄金色(こがねいろ)に輝くの水仙の花」、上の写真では右下の、全体が黄色いタイプのようです。

うっとりするような美しい詩ですが、ん? 待てよ、ひょっとしてわたし、去年も水仙の季節にこの詩を載せなかった?
……た、たぶん、載せたような……(汗)

と、とにかく、イギリスで春といえば水仙、水仙といえばワーズワースの詩、これが定番ネタだから、いいのっ(居直った!)。

長くて暗いイギリスの冬がやっと終わったことを教えてくれる、黄水仙。この花が咲くのを、イギリス中の誰もが、どんなに待ちこがれていたことか。


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2010年03月24日

ヒュー・グラント

おいおい、またかよ〜。もちっと大人になりなよ〜。
キレやすいのは、カルシュウム不足とちゃう? 先週の英紙「デイリー・メイル」のヘッドラインを見て、そう思いました。

あのヒュー・グラントが、またブチキレて、人を殴っちゃった!
彼は3年前に、 カメラマンに対する暴行で逮捕されているのです。

なんか、映画「ブリジット・ジョーンズの日記」を地でいくような、やんちゃ坊主ぶりだけど、ヒューの旦那、あんたももう50だよ。

端正な容姿、そして、オックスフォード大学出のインテリだし、タイムズのインタビューなんか読むと、そんなブチキレ・キャラには見えないんだけどねえ……。

報道によると、先週、ロンドンのナイトクラブで、セレブの集まるパーティがあり、ヒューの元恋人のエリザベス・ハーレイ(化粧品のエスティ・ローダーのモデルをやっていた人)なんかも来てました。

その席で、広告業界の大物、マシュー・フロイドとケンカになり、マシューがチョコレートケーキを投げつけて、ヒューのシャツをチョコまみれにすると、そのお返しにヒューは顔面にパンチを一発。

ケンカの原因というのが、ヒューの元恋人のジェマイマ・カーンが、マシューの自宅で引き合わされた男性と恋に発展?のうわさに、イラッと来たらしい。

このジェマイマ・カーンという女性は、英国金融界の大富豪ジェームズ・ゴールドスミスの娘で、パキスタン人の政治家イムラン・カーンと離婚後、エリザベス・ハーレイと別れたヒューと交際をしていました。で、二人は3年後に破局。

要するに、元カノの恋のうわさにカッとなって、やっちゃった。
ふーん。ということは、ヒューはまだ、ジェマイマに未練たっぷりなんだァ。

一方、このニュースを聞いたジェマイマは、「ったく、子供じみたことを」とバッサリ切り捨て。

洋の東西を問わず、別れたあと引きずるのは、たいてい男性の方。
うーん、なぜ男は引きずり、女は切り替えが早いのか……?
一説によると、男女の脳の生理的機能の差なんだそうです。


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2010年03月19日

極楽鳥花

突然ですが、「極楽鳥花」という花、ご存知ですか? 本当はストレリチアという名前ですが、英語でも別名は bird of paradise (極楽鳥)です。

カナリア諸島のテネリフェ島から持ち帰った花が、わが家で開きました。そのあで姿、ぜひ見てやっておくんなさいまし!

花の姿が極楽鳥に似ているからとか、鳥の頭に似ているからとか、そういう理由だそうですが、花というよりは、なんだかオブジェみたいで、かなりインパクト強いです。

ストレリチアオレンジ色の花びら(?)の長さは、およそ10センチ。濃い紫色の、2本のツノのようなもの、これは何なんだ? なんとも不思議な姿をしています。

数年前、テネリフェ島からの帰り、空港の「テネリフェ特産品」の土産物屋で、ストレリチアの苗を見かけました。20cmぐらいの苗が、箱に入って売っていたのです。

あれえ? これって、イギリスの空港で、検疫検査受けるの? 面倒くさいなあと思いつつも、えいっ! と買ってしまいました。

そして、ヒースロー空港に着いて、ん? quarantine(検疫) のサインがどこにも見当たらない。

おなじ飛行機の乗客で、もっと大きな苗の鉢を手に持っていたおっちゃんも、わたしも、結局、何のお咎めも受けずに、空港を出ました。(空港の売店で売っているのは、検疫済みなのかもしれません)

さてさて、カナリアから持ち帰った苗を、わが家のコンサーヴァトリ(サンルーム)で、蝶よ花よと大事に育てました。でも、この極楽お嬢さま、花をつけるのに、4年もかかるんだと!(箱に、そう書いてあった)

アフリカ原産のお嬢さまのために、冬は、コンサーヴァトリにヒーターを入れて、暖房しました。でも、暖房したらしたで、今度は結露がひどくて、あわてて除湿機を買う始末。

そして、お嬢さまの成長に合わせて、鉢も買い替えました。
うんも〜、この金食い虫の極楽トンボちゃ〜ん!(涙)

ともあれ、温室でぬくぬくとお育ちあそばされた極楽お嬢さまは、お約束の4年後に、それはそれはみごとな花を、つけてくださいました。珍しい花なので、ちょいと自慢のひと鉢です。


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2010年03月18日

与那国島

きのうお話した、わが家の近くのミニ空港、そんなに近ければ、さぞかし騒音が、とお思いかもしれません。

ところが、騒音公害はいっさいありません。ラッキーなことに、航行ルートがびみょ〜にズレているらしくて、このあたりは、飛行機の姿を見ることも、めったにないのです。

まあ、もっとも、稼動しているのかどうかも、よ〜わからん、ぽよよ〜んとした眠たい空港だし、貨物オンリーだし。

さて、読者さんから届いた、ぽよよん飛行機の、のどかなお話をひとつ。
                ◇    ◇    ◇

26年前に、沖縄の与那国島へ行ったときのことです。石垣島の空港から、セスナ機(11人乗り、うち2人は乗務員)に乗りました。

セスナに9人の乗客が乗り込んで、離陸すると、私の隣にスッチーが座って、マイクで(いらんのとちゃう?)ご挨拶。

うちわ、冷たいおしぼりが配られ、機内にはハエが1匹。それからスッチーは、お仕事を中断して、私としゃべってました。結構揺れましたが、なんともぽよよんな飛行機でした。

降りてまた、びっくり!そこは、ただただ、だだっぴろ〜い草原でした。(今でも、草ぼうぼうの残像が……)

その草原に、「扉の枠だけ?」みたいな門があって、そこには「ようこそ与那国へ!」と、熱烈歓迎のご挨拶が。

その門を通って、田舎の駅舎風の空港を抜けて、外へ出ました。
もう、とっくに外ですが……(笑)

乗客9人のうち、私たち夫婦以外の7人は地元の方だったと記憶してます。皆さん、石垣へ買出しでした。

着くなり「ここをどこで知った?」と聞かれ、「こんな時間(昼間)には家にいるもんだ!死んじゃうよ(笑)」といわれました。島はしーんとしていて、開けっぱなしの家をそーっと覗くと、皆さんシエスタ中でした。

当時の与那国島は、旅行会社の社員にも、まだあまり知られていませんでした。今では「ドクターコトー」で有名ですけどね。

ちなみに、そこへ行った理由は、時任三郎の映画「海燕ジョーの奇跡」の影響です。(^○^)

今は、空港も新しくなって、たくさんホテルもできて、ビックリです。私らが行った時は、たしか民宿が2軒。残念なことに、もう一軒のほうに映画出演者&クルーが泊まったのよ!

私たちは、テトラポットを取り付けてる工事の方たちと一緒でした。ご飯も一緒。でも、それもおもしろかったです。それから10数年、年賀状を交換していました。

ああ、なんだか、また行きたくなったなあ……。


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2010年03月17日

笑う飛行機

わが家から、車で10分ぐらいのところに、ちっちゃな可愛らしい空港があります。それは、もともとイギリス空軍の基地だったもので、今は民営になっていますが、貨物専用です。

で、これがまあ、笑っちゃうくらい、ぽよよ〜んとした、のどかな空港なんです。どれくらいのどかかというと、空港の地面は滑走路以外はほとんどど芝生で、そのど真ん中を、一般道路が東西に突っ走っています。

道路の北側は、飛行機が離着陸するエリアで、南側は修理などのドック(と言うのかしらん?)になっています。

修理が必要な飛行機は、北のエリアから、一般道路を横切って南のドックに行くので、道路には踏み切りのような信号機があります。しかも、つい数年前までは、道路と空港を仕切るフェンスさえなかったのです。

そんなのどかな空港で、こんなのどかな飛行機を見かけました。
ね? 笑っているように見えるでしょう?

スマイル飛行機

この飛行機も、道路を横切って南に移動して、芝生の上で修理を受けています。で、その修理もまた、ぽよよ〜んモードで行われるらしくて、このように機首の部分をちょっと開けたままの状態で、もう、数ヶ月も放置されています。

その前は、別の飛行機が、胴体をエイヤッと真っ二つ、ブツ切り状態で、金太郎飴のような切り口が、野ざらしで半年ぐらい放置されていました。

な〜んか、営業してるんだか、してないんだか、よーわからん、みたいな空港ですが、敷地内には、第二次大戦で使われた戦闘機を展示した小さな博物館もあるし、マニアの人にとってはかなり魅力的です。

ちなみに、空港の名前は、「ケント国際空港」(どんだけ名前負けしとんねん)。われわれ地元民は、村の名前で、「マンストン空港」と呼んでいます。


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2010年03月13日

奏でる

わたしのメール友達の娘さんが、「奏子」さんという名前なんですが、それをわたしはずっと、つい最近まで、「泰子」さんとばかり、思っていました。

「奏子」は、「かなこ」と読むのだそうで。
人の名前を間違うなぞ、まったくもって、失礼なことでございます。

こんな奴は、罰ゲームに、鼻の穴に辛子をどっちゃり詰めて、辛子レンコンにしてやろうと思います。( ← 自分のことだろが)

さて、そのお嬢さんの名前、楽器を「奏でる」から取ったのだと聞いて、なんとまあ、美しい、詩的な名前だろうと、すっかり感心してしまいました。

「奏でる」という言葉からわたしがイメージするものは――

お琴を弾く、楚々とした、着物姿の妙齢の女性。
ハープを弾く、古代ギリシャ風の衣装の、西洋の妙齢の女性。
二胡を弾く、楊貴妃のような妙齢の女性。

ま、無理に妙齢でなくても良いのですが、とりあえず、妙齢トリオでまとめてみました。

つまり、わたしにとって「奏でる」という言葉は、そういう美しいイメージであって、「弾く」「演奏する」という言葉とは、一線を画すニュアンスなのです。

で、この「奏でる」に相当する英語が……、ないっ! いくら探しても、父ちゃんに聞いても、隣のニャンコに聞いても、ない。

楽器を演奏するとき、英語ではplay で、打楽器には strike, beat なども使うけど、「奏でる」というニュアンスはない……。

う〜ん、やっぱり、日本語って美しいですね。語彙も豊富だし。そして、この名前を考え付いたSちゃん、あなたのセンスもステキです。


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2010年03月12日

スノードロップス

先週、大阪にいる友人が、万博公園の梅祭りに行って来たといって、写真を送ってくれました。

一枚は白梅とその枝に止まるメジロ、もう一枚は紅梅。日本の早春、梅の香が匂い立つような美しい写真に、うっとりです。

さてさて、イギリスの早春といえば、なんといってもスノードロップス。今年は、結構雪が降ったりして、寒い冬だったので、開花が遅いです。いつもなら、2月には咲くのに。

で、行ってきました、「スノードロップ花見」に。わが家では、毎年、この時期になると、夫婦でスノードロップを見に行きます。

これは、日本のお花見を素敵な習慣だと思っている、うちの父ちゃんが提案したのが、きっかけです。

でも、なにしろまだ寒い時期なんで、花のまわりでピクニックというわけにはいかず、花を見た後はどこかでお茶を飲んで帰る、っていう、ま、それだけのことなんですが。

ちなみに、スノードロップスって、どんな花か、ご存知? ちっちゃくて、可愛らしくて、清楚で、まるであたくしのような(←どこが!)お花でございます。
スノードロップス
わたしは、この白い花が大好きです。それは、イギリスの春の訪れを、真っ先に知らせてくれる花だから。どんなに暗い冬でも、これが咲けば、「まだ寒いけど、もう少しの辛抱だからね」と教えてくれるから。

スノードロップスの意味は「雪の雫」。背丈は15センチくらい、花の大きさは2センチくらいで、あちこちの野や森で群生しています。

残り雪が溶けて、それが小さな花となって森の地面を覆っている。そんなイギリスの早春賦です。


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2010年03月10日

阪神・淡路大震災

また地震がありましたね、こんどはトルコで。こうも続けて、あちこちで激震があると、おい、地球、大丈夫か? と心配になってきますが。

先日、日本にいる友人が、テレビ番組を録画したDVDを数枚送ってくれて、その中に、このドキュメンタリードラマがありました。

「神戸新聞の7日間 〜命と向き合った被災記者たちの闘い〜」

阪神・淡路大震災で、神戸新聞を発行できなくなり、京都新聞のコンピュータを借りて被災者に情報を届けた、感動のドラマです。

わたしは神戸には何度か行ったことがあるし、神戸新聞の旧社屋も知っているし、京都では京都新聞をとっていたし。だもんで、もう、このドラマを見ながら、うるうるでした。

そして、タイムリーなことに、被災した読者さんから、15年前を振り返ったメッセージが届きました。

「命があっただけで感謝、もう家も何もいらない。傾いた家の倒れた家具の下から、娘をタンコブひとつで掘り出したときには、私もそう思いました。でも、大変なことは、後からやってきたのです……」

このSさんの体験談を、あのドラマの中の惨状と重ね合わせながら、読みました。ドラマには出てきませんが、やはり略奪があったそうで、Sさんの身内の方も、倒壊した家から避難している間に、貴重品を盗まれました。

それでも、ロサンジェルスの地震と比べて、神戸では被災後のPTSD(心的外傷後ストレス障害)が、驚くほど少なかったそうです。

日本人は、共同体としてショックを受け止め、「自分ひとりではない、みんな辛いんだから」という思いが、支えになったようです。

そんな素晴らしい日本人だけれど、そして、いつも言われることだけれど、「前例がない」ために、後手、後手に回るお役所仕事。

「海外から、埋まっている人を救助する犬などが派遣されても、検疫で延々と足止めされたり、ヘリが禁止区域だからと着陸できなかったり、まどろっこしいことがたくさんありました」

あれから15年。奇跡の復興を果たした被災地ですが、ここに至るまでのご苦労は、さぞかし大変なものだったろうと、拝察いたします。


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2010年03月04日

略奪

地震や大事故などの、災害のニュースを聞くたびに、思うことがあるのです。あれはずいぶん前、そう、1995年の夏でした。

まさか、そんなこと!と、信じられない思いで英紙「デイリー・テレグラフ」の記事を読んだのが、最初でした。

インドで列車衝突事故があり、死者約500人を出した大惨事の報道に、こんなくだりがあったのです。

「事故から3時間たっても政府からの救助活動はなかった。やがて軍隊が到着したものの、彼らはトランプで遊んだり、死体から物を盗むのに夢中で、何の助けにもならなかった」

そして、2004年のスマトラ島沖地震。あのとき、毎日毎日、犠牲者の身元確認が遅れている、という報道が繰り返されました。

被災地では、駆けつけた救助隊員や、制服を着た警官が、死者のポケットをまさぐり、財布を抜き出す。身に着けている貴金属を盗る。パスポートを盗む。

これじゃ身元確認は、遅れてあたりまえ。そして、親を失った子供が人身売買されていたという、地獄のような被災地の混沌。

きのう、テレビで見たチリ地震のニュースでは、商店から品物を盗んで行く被災者たちの姿が、映っていました。つい1ヶ月前にも、ハイチの地震で、やはり略奪の映像を目にしたばかりなのに。

災害時に、こういったルーティング(略奪)が平然と行われることには、驚くばかりです。だって、日本の被災地で、わたしはルーティングの報道を見たことがないから。

阪神・淡路大震災のとき、イギリスの新聞は、驚きと賞賛をこめて、「神戸ではルーティングがほとんどなかった」と報じていました。

もちろん、日本人だって、盗人もいれば殺人鬼もいる。だから、皆無ではないかもしれない。

それでも、大惨事でのルーティングのニュースを見るたびに、わたしは、日の丸ニッポン愛国モードに、パチンとスイッチが入っちゃうのであります。


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