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2009年08月28日

望郷

「僕ァ、死ぬときは、畳の上で死にたいです」
と、彼はキッパリと言いました。ロンドンで暮らす、コーディネーター兼カメラマンの日本人男性(30代後半)でした。

なんや、ヤクザみたいなこと言う奴っちゃなあ……。
と、そのとき(10年くらい前)は思ったのですが、今のわたしには、彼の気持ちが、よ〜くわかります。

わたしたち在留邦人が集まると、老後をこちらで過ごすか、それとも日本に帰国するかが、よく話題になります。

そんなとき、「帰りたくても、帰る場所がない」という言葉をよく耳にします。実家の両親が亡くなっていれば、あるいは長男にお嫁さんが来ていれば、もう帰れない、と。

人それぞれ、様々な事情があります。でも、海外で暮らして、これまで気づかなかった日本の素晴らしさを知ると、望郷の念が強くなってしまうのが人情でしょう。

わたしも、最終的には日本で暮らしたいなあ、と思うようになりました。え? これってオババになってきた証拠?(ほっといてちょーだい)

前回のこのコーナーで、チラッとお話した、NPO「緑と水の連絡会議」は、わたしの故郷の町にある環境保護団体です。

地味〜ぃな団体ですが、去年、朝日新聞社の第9回「明日への環境賞」を受賞しました。そして今年は、環境大臣賞受賞。これは、地域のための、本当に地道な、地に足のついた実践的活動が評価されたからです。

今はわずかな寄付をするぐらいのことしかできませんが、日本に帰ったら、森林を守るための活動に参加するのを、楽しみにしています。

ただ、あんまり先になると、ヨイヨイの婆さんになって、草刈りや清掃作業などの肉体労働ができるのか? 邪魔になるだけ? と、ちょっと心配な今日このごろ。


「緑と水の連絡会議」 http://www.iwami.or.jp/ohgreen/
「緑と水の連絡会議」ブログ http://blog.canpan.info/ohgreen


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2009年08月26日

夏の田園風景

きょう26日は、アフガニスタンで復興支援活動中に、武装グループによって殺害された、NGO「ペシャワール会」職員の伊藤和也さんの命日です。

出身地の静岡県掛川市では、23日に一周忌の法要が営まれました。伊藤さんの御霊に手を合わせるとともに、二度とこのような惨事が起こらないよう、祈るばかりです。

さて、先日、NPO法人「緑と水の連絡会議」に会費を払ったら、そこの事務局長をしている友人から、お礼の絵葉書が届きました。

いいですねえ、絵葉書って。
きょうびは何でもメールで、速くて良いけれど、それだけに手書きの絵葉書は格別です。

その葉書は、写真家今春光彦氏の作品で、8月処暑の日本の山里風景。深い緑の山を背景に、田んぼのあぜ道を行く3人が、小さな点景となっています。夏休みの子供たちでしょう、それぞれの手には、虫捕り網が。

イギリスの夏の田園風景それにひきかえ、ここイギリスの8月は、まあ、見てくださいな。
ちっとも夏らしくない、こんな風景です。

収穫の終わった麦畑、刈り取り機が束ねたワラの束が、畑のあちこちにごろごろ転がっています。この束、直径が1mぐらいから、大きいものだと人の背丈ぐらいあります(大きさは機械によって違うみたいです)。

麦は7月には黄色く色づくので、早い所では7月下旬に、収穫が始まります。だから、イギリスの夏の田園は緑じゃなくて、黄土色。

なんだか、日本のお米の収穫の時期を思い出すので、ちっとも「うお〜っ、夏だっ!」という感じがしないのです。おまけに気温は、ほとんど30度行かないし。セミもいないし。

な〜んか、ぜ〜んぜん物足りない夏が、そろそろ終わろうとしています。今年は日本は冷夏だそうですが、農作物の被害が心配です。



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2009年08月21日

海外体験

前回、わたしの友人Sさんの娘、24歳のMちゃんが、マンションを借りるに当たって、警察に聞き込みに行ったというお話をしました。

そのあと、いよいよ引越しの段になって、彼女は、見積もりするとお米が1kgもらえるという引越し業者に見積もりを頼んで、お米をもらいました。

そして、業者と交渉して料金を値切り、きれいになっている部屋に、さらにバルサンをたいてから入居したそうです。

Mちゃん、アンタ、どんだけしっかり娘なんや〜!
もう、ほうっておいても大丈夫。親御さん、心配いりまへんえ。

こういう女の子ってのは、一番上のお姉ちゃんで、幼い頃から、働いている両親を助けて、弟や妹の面倒をみてきた、そういう家庭の子。

と、思うでしょう? ところが、どっこい、ちゃいますねんわ。
じつは彼女は、両親の愛情をたっぷり受けて、何不自由ない家庭で育った一人っ子、お嬢さんです。

そのお嬢さんがなにゆえに、こんな頼もしい、ちゃっかりしっかり娘に成長したかというと、もちろん、持って生まれた聡明さに起因するでしょう。

それに加えて彼女は、これまでに、トータルで32の国と地域に及ぶ旅、そして、短期および長期の留学を経験しています。

その旅は、決して贅沢なものではなく、ユースホステルで自炊したり、移動で早朝フライトの時は、前夜に空港内のベンチで寝ることもありました。

そして、大学を1年休学して、アイルランドに留学したときに遭遇した、さまざまなトラブル。それを自力で乗り越えてきた体験が、Mちゃんをさらにたくましくしてくれたようです。


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2009年08月19日

部屋を借りるとき

先週は、まことに勝手に、予告もなく、自主的にお盆休みとさせていただきましたが、あなたのお盆休みはいかがでしたでしょうか。

ところで、先日、ほ〜う、と、ひどく感心することがありました。それは、兵庫県にいる友人Sさんの一人娘、Mちゃんのことです。

ずいぶん前、わたしはある新聞に「風だより・イギリスから」というコラムを連載していて、それを読んだSさんという女性から、お手紙をいただきました。

以来、文通が続いて、1995年の夏に、SさんがMちゃんとふたりでイギリス人の友人を訪ねて渡英したときに、ロンドンでお会いしました。

そのときに一緒に撮った写真が、わたしのアルバムに貼ってあるのですが、その写真を見ると、当時、Mちゃんは小学4年? 5年生かな?

母娘二人旅で、さぞかし不安だろうと思いきや、「この子が意外と頼りになって、助けてくれるんですよ」と、Sさんはニッコリ。

あれから、14年。大学を卒業したMちゃんは、社会人となって一人暮らしをしています。

小学生の頃から、Mちゃんはしっかりした子供だったけど、つい最近、Sさんから、こんなメールが届きました。

「ちゃっかり?しっかり?のMは、家賃の安いマンションを見つけたようです。今のマンションは、JR沿線で、家賃は5万円。次のところは南海沿線で、2万9千円だそうです。契約前には、警察に行って、治安の面など聞き込みもしたそうです」

「契約前に警察に行って聞き込みをした」!
ここ、ここなんです、わたしがひどく感心したのは。

それって、大正解じゃないですか。だって、いまどき、家賃2万9千円のマンションなんて、怪しさ満開!家賃が安いってことは、それなりの理由があるわけでしょ?

部屋は物件を見ればわかるけど、地域の環境まではわかりにくい。でも、そこで実際に、わざわざ警察に聞き込みに行く若い女の子って、少ないと思います。

でも、これは素晴らしい生活の知恵です。
さすがは、しっかり者のMちゃん!

特に、女性の一人暮らしなら、部屋を借りるときに、近くの交番に行って、その地域の環境など確認しておくことは、心得ておくべきかもしれませんね。


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2009年08月07日

翻訳本

暑いですねえ。イギリスはここんとこ、暑いです。
「うわ〜、真夏日だ!」と思って、温度計を見ると、28度もある!

「なにぃ〜!28度で真夏日だとォ〜?」という罵声が聞こえてきそうです。ハイ、申し訳ございません。わたくしが悪うございました。日本に比べたら、28度なんて屁でもないです。

さて、今読んでいる、「Men are from Mars, Women are from Venus(男は火星から、女は金星からやってきた)」(★)という本、面白いですねえ(文章はくどいけど)。

クスクス、へらへら笑える部分が、結構あるんですが、このユーモアが、日本語版だとぶっ飛んでしまうんじゃないかなあ。

だって、そのニュアンスを含めて翻訳するのは、とても難しい、ていうか、ほとんど不可能かも……。

アマゾンのレヴューに、「論文みたいな書き方で、読みづらい」とあったので、ビックリ! いやいや、原書はそんなんとぜーんぜん、ちゃいまっせえ!

やさしい英語で、へらへら読めます。しかも、男女の会話の例が、どこの夫婦でもしゃべっているうような日常会話なので、わかりやすいです。

ずいぶん前ですが、わたしは、原書と日本語翻訳版を読み比べたことが、一度だけあって、それはピーター・メイルの「南仏プロヴァンスの12か月」でした。

これはドラマ化され、NHKでも放送されたので、覚えている方もいらっしゃるかもしれません。

最初に日本語版を読んで、そのあと英語版を読んで、うひょ〜、こんなに違うんだ!と、ビックリ!

もちろん、内容は同じです。でも、英語版はウヒャウヒャ笑えるんです。なぜなら、イギリス人お得意のユーモア、皮肉が、たっぷりと、生きているから。

ユーモアは、言葉だけを訳してもダメで、その背景を知らないと笑えないことが多々あるので、うーん、翻訳はとても難しい。

ともあれ、この火星人と金星人の本、男女の発想の違いがすごく興味深くて、日本語版と違って、論文みたいな堅い本じゃ、ぜんぜんないです。

なので、お菓子ポリポリ食べながら、ついでにお尻ポリポリかきながら、カウチポテトで読んでます。


(★) この本の日本でのタイトルは、
【ベスト・パートナーになるために―男と女が知っておくべき
「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた】
ジョン グレイ (著), 大島 渚 (翻訳)  (知的生きかた文庫)


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2009年08月06日

チョウチョウ

どうしちゃったんんでしょ、今年。
この夏、イギリス南西部(それとも、イギリス全体?)に、異変が起きているのです。

わが家の庭で、6,7月からず〜っと、こんな状態が続いています。イギリスで夏を過ごしたのは、18回ぐらいだけど、こんなの、初めて。どうやら今年は、チョウチョウが、例年になく異常繁殖したらしいのです。

朝起きて、二階の窓のカーテンを開けると、庭のバドリアの木のまわりを、ひらひらと飛んでいるモンシロチョウが、5〜6羽は見えます。でも、モンシロチョウは白いから、よく目立つからわかるのであって、そうじゃないチョウも入れると、もっといるはず。

そして、二階の窓から見えるのは、ひらひらと飛んでいるチョウだけで、花に止っているのは見えにくいのです。だから、花に止っているのも入れれば、もっといるはず。

うちの庭には、2本のバドリアがあるので、どちらの木の上も、白いチョウがひらひら。おとなりのチェリー家の庭にも、バドリアがあるので、そこにもひらひら。ななめ向かいの家の庭も、ひらひら、ひらひら。

この夏ずっと、毎朝、カーテンを開けるたびに、チョウの乱舞が目の前に広がるのです。でも、こんなの異常。

バドリアは、わたしは日本では見たことがなかったのですが、和名をフジウツギといいます。高さが3メートルくらいになる、どこにでも生える雑草みたいな潅木です。別名バタフライ・ブッシュと言われるように、チョウが大好きな花で、濃厚な甘い香りがします。

ピーコック右の写真は、わが家のバドリアに群れているチョウ3羽。バドリアは小さな花が集まって房のようになっているのですが、今年はチョウ人口(?)が多いために、一房に2羽、3羽と群れて蜜を吸っています。

手前の2羽が、「ピーコック(peacock)」で、くじゃくの羽のような目玉模様から来ているみたいです。その向こうに、アウトフォーカスで写っているのが、「ペインティッド・レディ(painted lady)」。

ペインティッド・レディに似たチョウは日本もいると思うけど、ピーコックは、わたしは日本では見たことないです。それにしても、こんな異常繁殖、どうして? 地球温暖化と関係あるのかなあ?

いや、別にいいんですけどね、害はないし。こんなにチョウの飛び交う庭にいると、なんだかパラダイスにいるみたいで素敵です。


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2009年08月05日

男と女

今、急いで読んでいる本があります。それは、「Men are from Mars, Women are from Venus(男は火星から、女は金星からやってきた)」という本です。

日本でのタイトルは、
【ベスト・パートナーになるために―男と女が知っておくべき
「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた】
ジョン グレイ (著), 大島 渚 (翻訳)  (知的生きかた文庫)

読者さんから、この本で述べられている英語表現について質問をいただいて、あわてて購入しました。

じつはこの本は、こちらでは数年前にベストセラーになった本で、読もう読もうと思いつつ、そのままになっていて、今じゃすっかり忘れてた! (思い出させてくださって、ありがとさんです)

この本の著者は、「男性は女性(特に奥さん)から頼まれごとをする際にCould you〜?と聞かれるとイラッとくる。だからWould you〜?を使うべきだ」と述べています。

読者さんからの質問は、「イギリス人男性の多くは本当にそうなのでしょうか?」というものでした。

この本の終わりに近い第12章に、「どう頼めば聞いてもらえるか」について書かれているのですが、この章を、語学教師としてうちの先生に読んでもらいました。

そして、感想を聞くと、「RUBBISH(くだらん)!」の一言で、見事に一蹴されちゃった。 (あっちゃ〜!)

さらに続けて、「どうでもいい同じような例文をいくつも並べているのは、ページ数稼ぎとしか思えない」と、容赦なし。

そう、そうなのよ、そこんとこはわたしも同感。 第12章だけでなく、イントロも第1章も、ちょっとくどいなあ。

これ、アメリカではベストセラーになったけど、日本での評価はどうなんだろ、と、アマゾンのレビューをのぞいてみると、53レビューのうち、星3つ以下が13。(そのうち、最低評価の星ひとつが、6つ)。

とはいえ、男と女に根本的に違いがあることは確かだと思うし、面白いテーマなので、今、第3章を読んでいるところです。


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