スポンサードリンク

2009年11月28日

ベアトリクス・ポター (2)

「ピーターラビット」の作者、ベアトリクス・ポターのお話です。ええっと、きのうは、ポターがロンドンから湖水地方に移り住んで、結婚して、視力低下のために創作活動から離れていった、というところまでお話しましたね。

そう、ここから、彼女の農民としての人生が始まるのです。豚や羊を飼育し、本格的な農場経営に乗り出します。そしてここでも、素晴らしい業績を残しています。

今でも、農業関係者の間では、ポターは、絶滅に瀕していたハードウィック種の羊を復興させたことで、知られています。

農場経営のかたわら、彼女は絵本の印税収入のすべてを注ぎ込んで、次々と土地や農場を購入します。

この美しい自然を残すには、自分で所有して、自分で管理するしかない。これは、環境保護団体ナショナルトラストとポタ−に共通するセオリーです。

金に抜け目がなくて、したたかな女だった。そんな雑音も聞こえてきますが、彼女の土地買い占めは、あくまでも開発の毒牙から自然を守るため。

生涯をかけて買い集めた4300エーカーの土地、14の農場と多数の家屋が、彼女の死後、遺言によってナショナルトラストに寄付されました。

これらの遺産は現在、湖水地方国立公園の一部となり、彼女が暮らしたヒルトップ農場の家屋は、一般公開されています。

1943年に村の農婦として77年の生涯を閉じたポターの、墓はありません。遺灰は、ヒルトップの森の一角に撒かれました。でも、その正確な場所を知る人は、もう、誰もいない……。


★ランキングに参加しています。
応援クリックしていただけると、うれしいです。
 ↓ ↓ ↓
海外生活ブログ


【イギリス生活よもやま話】のトップへ
| レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月27日

ベアトリクス・ポター (1)

きのう、湖水地方のお話をしたんですが、湖水地方といえばヤッパリ、この超有名人のことをお話しておかなくちゃなりません。

湖水地方の超有名人、もちろん、ベアトリクス・ポターです、あの「ピーターラビット」の。

いやいや、わたしがお伝えたいのは絵本作家としてのポターじゃなくて、もうひとつ別の、あまり知られていない彼女の一面です。

もともと、ベアトリクス・ポターは、ロンドンのブルジョア階級の家庭に生まれた、まあ、いわば都会育ちのお嬢さま。

1882年、彼女が16歳のときに、一家で湖水地方に避暑に来て、彼女の将来を決定する大きな出来事がありました。

それは、後に自然保護団体のナショナルトラストを創立する、ローンズリー師との出会いです。

ポターの絵本制作も、自然保護にかける熱意も、すべて師の感化を受けたもの。

もしも、この出会いがなかったら、都会のお嬢さまが、田舎の農婦として生涯を終えることは、なかったでしょう。

ポターが36歳のとき、友人の息子に宛てた絵手紙をもとにした、「ピーターラビットのおはなし」が初めて出版されました。

それから3年後に、ニア・ソーリー村のヒルトップ農場を購入して、ロンドンと湖水地方を往復する生活が始まったのが、ポター39歳のとき。47歳で地元の事務弁護士と結婚して、村に定住します。

ところが、50を過ぎると視力が弱くなって、精密な絵が描けなくなったこともあって、創作活動から遠のいていきます。

そして、ここから、ポターの第二の人生が始まるのです。

                 ―― この続きは次回に ――


★ランキングに参加しています。
応援クリックしていただけると、うれしいです。
 ↓ ↓ ↓
海外生活ブログ


【イギリス生活よもやま話】のトップへ
| レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月26日

湖水地方

日本は先週末、3連休でしたね。
紅葉狩りの季節、紅葉を楽しまれた方も多かったのでは?

こちらイギリスは雨で、先週、湖水地方が記録的な豪雨に見舞われ、川が増水して6つの橋が崩落し、約1300世帯が浸水するなど、大変な被害が出ています。

わたしも、日本で水害にあった経験があるので、被災者の心情はよーくわかります。心よりお見舞い申し上げます。

幸い、わが家の地域には大きな川がないので、水害の心配はありませんが、ラジオから盛んに、「コカマス」という地名が聞こえてきました。

コカマスは、あの桂冠換詩人ワーズワースの生誕の地です。生家はナショナルトラストの所有で、一般公開されているので、わたしも訪れたことがあります。

湖水地方は、日本のガイドブックの表現を借りると、「富士五湖と蓼科と軽井沢、そして裏磐梯の五色沼をひとまとめにしたようなところ」で、本当に風光明媚です。

わたしたちがここを訪れたとき、湖畔にある古いお屋敷を借りて滞在しました。その大きなお屋敷が、観光客用のアパートになっているのです。

敷地内の森を抜けて湖に出ると、お屋敷専属のボートがありました。それを借りて、初夏の日の夕方、鏡のように静かな湖水にこぎ出しました。

ポッカリ月が出ましたら、
舟を浮かべて出掛けませう。
波はヒタヒタ打つでせう、
風も少しはあるでせう。

思わず、わたしは中原中也の詩を口ずさんでいました。
そして、ふと岸辺を見ると……!

目の前に、あの光景があったのです。ほら、あの、東山魁夷の絵。湖畔に森があって、白馬が一頭。それが湖に映っている……。まさに、あの絵のまんまちゃん!

うん、ま、実際には白馬じゃなくて、茶色の馬2頭だったけど。でも、本当に、あんな風景が実在するのをこの目で見て、ううー、感激!

ね? すっごいロマンチックでしょう?
ハネムーンには最高だと思いますよ、湖水地方は。

え? うち? うちはダメです。父ちゃん、お笑い系だから。ロマンチックなシチュエーションになると、絶対、ギャグやってぶち壊し。

世の中には、うちのおっさんのように、ロマンチックに耐えられないイギリス男もいるのでございます、ハァ〜(タメイキ)。


★ランキングに参加しています。
応援クリックしていただけると、うれしいです。
 ↓ ↓ ↓
海外生活ブログ


【イギリス生活よもやま話】のトップへ
| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月20日

ロビン先生のご挨拶

今週は、メルマガ配信スタンドのメンテナンス、それからインターネット接続のトラブルとが続いて、メルマガの発行を2回お休みしました。申し訳ありません。

さて、さて、さて。
ずーーーーっと、体調を見ながらチマチマとやってきた、ウェブサイトのリニューアル、第一期工事(?)がようやく終了して、アップすることができました。

あ、ウェブサイトというのは、わたしの「イギリス英語」のウェブサイトです。どうやったら英語をマスターできるか、そのノウハウを提供するサイトです。英語学習者の方は、ぜひご覧になってください。

このメルマガは、英語学習者ではない方々にも読んでいただいていますが、そちらの皆様にも、ちょっとお知らせが。

このコーナーでおなじみのうちのワンコオヤジ、ちゃう、うちの先生の音声をアップしました。1分間ほどの短い挨拶ですが、そのクリアなブリティッシュ・イングリッシュをぜひ聞いてやってくださいませ。

下記のページに行って、AUDIOボタンをクリックしてください。声を聞けば、ちょっと身近に感じていただけるかも?
↓ ↓ ↓   
http://oe-taeko.lis-net.co.jp/profile.html


サイトはまだまだこれから更新して、コンテンツを充実していきたいと思っていますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

【イギリス英語・イギリス留学で習う英会話】  
http://oe-taeko.lis-net.co.jp/

以前から、このメルマガのバックナンバーを、という声を読者さんからいただいています。バックナンバーを整理してまとめて、ひとつの教材として提供することも、予定しています。 その際にはまたお知らせします。


★ランキングに参加しています。
応援クリックしていただけると、うれしいです。
 ↓ ↓ ↓
海外生活ブログ


【イギリス生活よもやま話】のトップへ

2009年11月13日

外国人が見た日本 (2)

きのう、YouTubeで「外国人が見た日本」のお話をしましたが、あのあと、ついでに 「外国人が見た日本 忘れ物が届く国」 を見たのです。

日本では、電車の中で、忘れ物をしても、それがちゃんと戻ってくる。それがすごい! 信じられない! という外人さんたちのお話です。

日本人にとっては、普通です、みたいなそういうことが、どれだけすごいことか、外国で暮らすと、よぉーーーーくわかります。骨身に染みて、わかります。しみじみと、わかります。(もうええ、てか?)

だから、海外在住すると、ほとんどの日本人がナショナリストになって、日本大好き!!! になっちゃうんですよ。いや、ホントに。

わたしが昔、京都から大阪に通勤していたころ、阪急の梅田駅で、しかも夕方の通勤ラッシュ真っ盛りで、財布を落としたんです。

あんなラッシュのなかで出てくるわけないやん、と、その時点であきらめたんですが、まあ、ダメモトで、一応、近くの曽根崎警察へ遺失物の届けを出しに行きました。

そしたら! なんと、なんと! 
わたしより先に、財布が届いてた!!!

だって、梅田の駅でハッとして、落としたと気がついて、それから梅田にある曽根崎警察へ行くのに、そんなに時間はかからなかったはず。だから、すでに届いていたなんて、ホントに、ホントに信じられなくて。

拾った人は、速攻で警察に届けてくれたんだよね、ううう……(感涙)。届けてくれた人、男性でしたが、もちろん、謝礼のお金を添えて、礼状を送りました。

ひたすら感激して、この話を友人にしたら、
「そやねん、わたしもそやねん。梅田で、あのすごいラッシュのときに、財布落として、もうアカ〜ンと思ったけど、出てきてん」と、おなじような体験を。

ああ、これが日本という国なのよ〜。
ロンドンで、あたしゃ2度も財布盗られたんだもんね。
日本とは、えらい違いだわいっ!

(注・もちろん、日本で忘れ物が100%出てきて、イギリスでは100%出てこない、ということではありませんので、念のため)


★ランキングに参加しています。
応援クリックしていただけると、うれしいです。
 ↓ ↓ ↓
海外生活ブログ


【イギリス生活よもやま話】のトップへ
| 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする